最近の息子もとても優しい。大好きなクッキーをわざわざ割って「ママと、パパと、3人で食べようと思ったのよ。月ちゃんはクッキー食べられる？食べれない？そっか、じゃあ3人で食べよう」と言って、私たちに分けてくれて「みんなで食べておいしいね」と微笑んでくれるし、「ママ、ごはんおいしいよ」「ママ、どこか痛いところはない？」と私のこともいつも気遣ってくれる。それから、洗面所にいたときのこと。我が家の洗面所はとてつもなく狭いのだけど、狭い洗面所に夫がいて、そこに用事があった私が行って、すると月ちゃんもついてきて、その様子をみていた息子がぴょんっとジャンプして洗面所に入ってきてドアを閉めた。「狭いよ」と文句を言おうとしたところで、「みんないっしょ」と笑う息子。全員入ると、まさに足の踏み場がなくなるような、1.5畳くらいの狭い狭い洗面所で、わたしたちを見上げる、とてつもなく嬉しそうな息子。こういうとき、使い古された言葉で恥ずかしいけれど、それでもやっぱりこどもって……、天使なのかな……？と思ってしまう。眩しいくらい美しい瞬間を、私たちに惜しみなく与えてくれる。もしかして心の中にかつてはあった大事なものを思い起こさせるために、天界から派遣されているのではないか、なんてやっぱり思ってしまうよ。