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悲しさとの付き合い方。感性を育む。

生理前の不調が長引いて、自分でも手に取るようにわかるくらいにイライラメーターが常に85くらいをキープしており、息子がわがままを言いだす瞬間に、ケトルの湯が最後に沸き立つ瞬間みたいに「ンシュゥウウウウ」とイライラメーターが上がって「ああああもおおおおお」と、限界を迎えてしまう。「沸点が低い」って言葉を生み出した人、だれなんだろう。どちらかというと沸点の方が下がっているのではなくて、「基準温度があがっていて、すぐに沸点に到達する」という感じなんだけども。そんで、こういうイライラピークの時期は、身体中に乳酸(じゃないんだろうけど)が、ジュワーと溜まって血液がカーーッと集まっていくのが自分でもわかる(みんな腹を立てるときに、こういう体の感覚があるのかな)。頭をぶるっと実際に振るわせる事で、苛立ちを振り切らないと飲み込まれそうになる。

生理だからと言ってパートナーや仕事仲間にイライラをぶつけてはいけないと頭ではもちろんわかっているし、必死で自分を押さえつけているけれど、時に難しい。「生理」でなくても、たとえば持病だったり、自分が生きる状況だったり、そういうものにいくら阻まれても、周りの人に当たり散らすことは許されないんだけどさ、毎月毎月毎月毎月やってくるこの理不尽な大暴れホルモンタイムの最中にいると、「毎秒我慢しとるわ!どないせえっちゅーねん!うがあああ!」って叫び出したくなるような瞬間もあるのも事実なんだよなあ。いやもう、これを読んでいる同じようにPMSに悩むみなさん、ほんとよく頑張ってるよ……。

と、そんな1週間を過ごしていたのだけど、数日前に無事生理がはじまった瞬間から、お腹の痛さはあるものの、イライラ基準値が65、55、40、と時間が経つにつれて下がってきている感覚もあり、もやがかかっていた視界がクリアになっていく。歌を歌いたくなるし、外の日差しにも感謝したくなって、息子のわがままも「こまったねえ」って笑えるようになっていたりして、SEIRI NO OWARI は最高です。って、思った後に、ハッと思うわけ。私って言う生き物は、ホルモンにコントロールされてやがるな…って。もはや本体はホルモン説ある。

そんなかんじで1週間以上、気持ちも体もぐっちゃぐちゃが続いていたのだけど、そのあいだ、息子の調子もちょっとおかしくなっていた。というか、それは、いまも、まだ続いている。

息子が、最近、「さみしい」「かなしい」と言うようになって、なんなら突然泣き出すことさえあって、心配。

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