学校卒業後の初赴任先について

2004年から急性期~回復期~療養~訪問~地域包括ケアの総合病院を中心に通所リハビリや特養リハビリもやっている理学療法士です。

どんな施設に就職しても積める経験やキャリアは自分の努力でどうにかなるか?
→どうにかなるとは思いますが、努力の量は大きく変わるのではないでしょうか。動機づけの強い職場であれば、強制的にキャリアを積まざる得ないので、あるいみ努力は必要ないかもしれません(そのような職場は年々減っていまは絶滅危惧種ですが、、、とても残念です)急性期または生活期でしか学べない事はそれぞれ補完の関係にありますから、どの職場においても副業や転職は必要かと思います。

老健から病院に転職した方がいらっしゃればどうしたか、老健のときどんなことを勉強していたかなど意見が聞きたいです。
→老健では、患者さんの生活に即したこと(あるものでどうにかする)が中心になるかと思います。答えは、その人の物語の中にしかないので、協力者も少ない分経験がないと大変です。病院は、生活や人生よりも病気に視点がいきがちです。セラピストが患者を幸せにする責任者だという気概をもって複眼的思考で取り組まないと、ただの流れ作業になってしまいます。

私の個人的見解としては、急性期~在宅まで幅広く担当できる総合病院への就職をお勧めします。
その際のチェックポイント
1.「ぼろ儲け」または「大赤字」でない病院。少し赤字くらいの病院が健全かと思います。最近だと「2020.1.11東洋経済」に一覧表が出ていますので、参考になるかと思います。図書館またはアマゾンでも購入可能です。

2.定時でほとんどスタッフが帰ってしまうところは避けましょう。公立の病院に多いです。民間でも、定時あがりを強制している病院もあります。病院のセラピストは、治療という不確定要素と医者という指示・責任者の名のもとに、いくらでも手の抜ける職場です。申し送りや退院時指導を何度も作り直すのに、膨大な時間をかけるのは無駄なことなのでしょうか?最初の3年間で一番大切な事だと思います。

3.元気良い、笑顔が素敵、挨拶がしっかりできる、姿勢が良い、接遇(対象者に対する言葉使い)が良い、指導者が泣き虫で仕事に情熱的である職場は良いと思います。悪い気持ちは、良い気持ちの何倍も伝染するので、態度の悪い人が少ない事も大事ですね。

4.教育システムがマニュアル化され過ぎていない。マニュアル化は、指導者が楽になるだけです。今の医療の質の低下を招いた一番大きな原因です。効率が悪いようでも、一人一人、一回一回の治療に真摯に向き合い、不安で眠れない夜を何回過ごしたかで、セラピストの実力は決まると言っても過言ではありません。とにかく汗と涙を流しましょう。

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