上沢直之選手が先発起用にこだわらず海外移籍交渉を行う意向であることに、私がなぜ大いに驚愕しているか

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【さて本題に入ろうか】

2023年10月19日。道新スポーツから、上沢直之選手を愛してやまない私にとって大変衝撃的な見出しのニュースが発表された。

「エース上沢 メジャー契約、先発にこだわらない」

せ、せせせせせ先発にこだわらない!?!?!?

( ゚д゚) ...(つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚) ...

……記事の中身を見てみよう。

ポスティングシステムを利用し、今オフのメジャー移籍を目指す日本ハムの上沢直之投手(29)が19日、秋季練習中のエスコンフィールド北海道で取材に応じ、メジャー契約や先発起用にこだわらず、交渉していく意向を示した。

エース上沢 メジャー契約、先発にこだわらない 背中を押された有原の言葉とは | 道新スポーツ | DOSHIN SPORTS


……マジじゃん。この人本気で海外移籍するつもりだ。

(※マイナー契約云々に関しては、2023年11月26日放送の北海道ローカルファイターズ応援番組『FFFFF』にて、上沢選手本人から「マイナー契約契約であっても必ず行くとは言ってない」「(マイナー契約について)話はもらっているので聞いておいた方がいいとは思っている」「基本的にはメジャー契約で考えている」との発言がありましたので、ここに補足いたします。)

前置きが少々長くなってしまったが、私が「上沢選手が先発起用にこだわらず海外移籍交渉を行う意向であること」に対してここまで驚愕している理由は2点ある。それは、

  1. これまで上沢選手本人は先発に強いこだわりを持っていた

  2. 上沢選手はプロ入団後、中継ぎ起用をされた経験が極端に少ない

以下、この2点について解説を行う。

【先発への強いこだわり】

上沢選手は、元々「自身が先発を務めること」に対し非常に強いこだわりがあった。

ファイターズ公式応援雑誌『FORTE』2022年3月号にて、その一面を強く伺える記述がある。

新時代の幕開けを前に、貫きたい想いが1つある。「先発はやりたいです。そこは譲れないです!」。プロ入り後、クライマックス・シリーズでの調整登板をのぞき1軍で先発登板を任されることはなかった。いつの間にか、先発への強いこだわりが芽生えていた。「中継ぎ経験は、ほぼない、というかゼロじゃないかな。そういうピッチャーも、なかなかいないと思うし。ずっと先発でやらせてもらえるのは。だから先発でやりたいなと思います。そこはお願いします
屈託のない笑顔を見せながら、BIG BOSSへ直訴した。エースとして、先発としての誇りを胸に、未知なるシーズンに挑む。

『北海道日本ハムファイターズ オフィシャルマガジン FORTE』2022年3月号 p.11

この記述そのものの他に、雑誌刊行当時はBIGBOSS(現:新庄剛志)がファイターズの監督へ就任したばかりで、既存選手の起用法が栗山前監督時代と大いに異なるものとなる可能性があった……
という背景を念頭に入れた上で読んでみると、本人の発言はそれほど多くないながらも、いかに上沢選手が先発という役割に強いこだわりを持っているかお分かりであろう。

ちなみに上沢選手だが、普段は謙虚でチームメイトに対する思いやりがものすごくあり、少し悪く言えば自己犠牲的な一面が強い選手である。あの元チームメイトの金子千尋さん(現二軍投手コーチ)が「上沢は人がいい。人当たりもいいし、周りを気にしすぎちゃうところがある。言葉が難しいですけど…自分のことだけを考えてもいいと思う」と評するほどである。

こうした性格もあってか、2022年12月1日(「23年オフにメジャー挑戦したいという意思」を初めて公表した日)まで、少なくともこれまで公表された情報の中で、上沢選手が強くこだわっていること・やりたいこととして「先発関連のこと」以外を挙げていたことはほとんどなかったと記憶している。

そんなこだわりの少ない、しかしその数少ないこだわりである「先発という役割」を大切にしている上沢選手。しかし今、彼はそのこだわりを捨ててでも海外移籍を試みようとしている。

……そりゃあこっちも仰天しますって……夢のためにこだわりでもありアイデンティティでもある「先発」を捨てるかもしれないだなんて……。
ただ、そこまでしようとしているということは、「海外移籍をしたい」という夢自体は本当なんだな、と、より確信を得るに至ったのであった。好感度アップを重視しすぎて本来あった自分の良さまで潰してしまう就活生みたいで、正直逆に不安を覚えなくもないけど

【中継ぎ登板の経験が極端に少ない】

先述の引用文でも触れられているが、上沢選手はとにかく中継ぎ登板の経験が極端に少ないのである。

なんとその数、プロ12年目で公式記録上ではたったの1回!!!!!!!!!

非公式戦や二軍公式戦まで範囲を拡げれば流石にもう何回か中継ぎ登板をしたことはあるが、それも軽く調べた限りでは、多く見積っても両手で数えられるほどしか経験したことがないと推測される。

そしてその非常に数少ない中継ぎ登板の、恐らくその全てが、「中継ぎをやらせたくて中継ぎ登板をしているわけではない」と思われる。
先程の引用文でも触れられた通り、一軍公式戦での中継ぎ登板は2014年10月5日のみである。しかも戦績(3イニング)を見る限り、確かにこれはれっきとした中継ぎとしての登板ではなく本職先発の調整登板であることが伺える。
(余談だが、この試合、今ではバリバリの抑えである松井裕樹がなんと完投している)

他にもオープン戦など非公式戦で中継ぎ登板をすることが稀にあるが、私がリアルタイム(2017年~)で情報を追えた試合に限っては、どれも「他にテスト登板させたい先発候補選手の起用を優先した結果として中継ぎ起用となった」という印象であった。

そして上沢選手はこれまで侍ジャパンに2度選出経験がある(2014年U-21W杯、2018年日米野球)が、その中で計3試合登板し、それも全て先発登板であった(また、3試合とも勝ち投手となっている)。

逆宮西尚生かな?(宮西選手は宮西選手で、2022年3月6日オープン戦がプロ16年目で唯一の先発登板である)

ファイターズでは、一線級の先発投手でもほぼ全員が「一時的とはいえれっきとした中継ぎ投手として起用される」という経験を持つ。今もファイターズに在籍する本職先発の選手でも、2018年頃、上原選手や加藤貴之選手が一時的に中継ぎ転向をしている。最近だと、2022年の最終盤のみ伊藤選手が抑えに回ったこともまだ記憶に新しいであろう。
そんな中、上沢選手の「プロ12年間で非公式戦や国際試合を含め"れっきとした中継ぎとして"起用された経験が実質皆無」という経歴は、近年のファイターズの中ではかなり異例なのである。

そんな選手が、もしかしたらプロ13年目にして初めて本格的に中継ぎ転向を経験する可能性もあるのか……。

余談にはなるが、この通りプロ12年間でこれだけ中継ぎとしての実績がほぼ皆無な選手(現在29歳)が、移籍先(仮)で中継ぎの役割を求められた場合、彼に中継ぎ登板をこなせるのだろうか?という懸念はある。


何はともあれ、上沢選手に良き未来が訪れることを祈るのみである。たとえ、上沢選手が本当に「先発」へのこだわりを完全に捨て去ることになったとしても――――


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