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上沢直之×杉谷拳士 対談動画の感想

当記事を読む前に

⚠️当記事はYouTubeチャンネル「SUGIYA no YouTube【杉谷拳士 公式】」が投稿した動画「「やばい、泣けてきた、、」レイズと契約直後の盟友に独占取材。杉谷の前で初めて語った決意とファイターズへの感謝。【栗山監督秘話・家族との約束】」のネタバレが多量に含まれております。未視聴の方は、当記事を読む前にまずは当該動画の視聴を強く推奨します。

見てね!!!

はじめに

上沢杉谷対談動画、31分35秒を余すことなく全て見終えた。

すごく簡単な感想は以下の通り。

めっっっちゃ良い動画だった!!!この動画の企画・作成・投稿に携わった全ての方に大感謝!!!そして上沢直之という人物について知り研究するのに使う資料としても良質すぎる😭😭😭

……Twitter(現X)で投稿する用の感想であれば、こんな短く抽象的な文章でも十分であろう。というか、実は動画を見る前から「見終えてもし良い内容の動画ならTwitterでこの感想だけ投稿しとこ」と考えていた。
しかし!いざ動画を見終えた瞬間、こう思ってしまった。「頭の中で感想が溢れ出すぎてTwitterじゃとても書ききれない」と。というわけで今、当記事を執筆するに至るのである。元動画自体が30分以上もあるため、その感想を詳らかに記す予定である私の体力や集中力は持つのか?と心配になりつつも、ここは勢いに任せて感想を綴っていこう。


1:08~「上沢直之×杉谷拳士 契約直後スペシャル対談」

上沢「拳士さーんさようならーーーーー!!!!!!!!!!

wwwwwwwwwwwwwww

2:29~「現在の心境」

私としても上沢の所属先が決まったことについては非常にホッとしている。マイナー契約で締結したことに関して、色々と思うところはあるものの、当記事では割愛とする。
杉谷も上沢の去就が気になるあまり毎日ニュースで確認していたんだなぁ。私と同じだw

3:07~「レイズ入団の決め手」

率直に言うと、「上沢、MLB球団についてしっかり研究しているんだなあ!」と感心した。
私はMLB球団については全く明るくないが、上沢本人によるタンパベイ・レイズについての説明が非常に分かりやすい……!と感じた。レイズファンに聞かせたら「この部分は事実と違うぞ!」と指摘されるかもしれないが。
ともかく、上沢はレイズについてこのように解釈しているのだな、と考えることにした。

4:00~「契約までの道のり」

>上沢「(レイズ側が)イニング投げてくれる事にすごい期待してくれてる」

この点については、「先発投手として活躍する上沢」が大好きな私にとっても非常に安心できる要素であった。
上沢は、NPB球団キャリア12年の間、一軍公式戦は累計173試合登板したのだが、そのうち172試合は先発として登板している。ついでに言うと、唯一の中継ぎ登板となった1試合は、近日中に控えていたクライマックスシリーズに向けての調整登板であった(つまり、れっきとした中継ぎ投手として登板したわけではない)。
このように今まで12年間本当にずっと先発だけやってきたプロ野球選手というのは、もしいきなり首脳陣から「今度から中継ぎをやって欲しい!」と要望されたら身体は対応できるものなのだろうか?という不安が私の中であったのだ。(この点については、聞ける機会があれば野球経験者や有識者の意見を是非聞いてみたいところです)
また、上沢はこれまで各所で「自分が先発投手の役割を担うこと」について強いこだわりを持っていることを明かしていた。だからこそ、ポスティング申請に関する報道の中に「上沢、先発にこだわらないってよ!!!」と報じていたものがあったことが私の中で非常に衝撃的だったのである。
話はかなりズレたが、ともかくレイズが上沢を先発投手として使うつもりであることは、上沢本人だけでなく私にとっても非常にありがたい話なのだ。

>上沢「レイズに関してはスピードに関して何も言われなかった」

先述の通り私はMLB球団についてあまり詳しくないため推測……というかもはや妄想のような内容の予想にはなるが、レイズは上沢を日ハムで言う加藤貴之、或いはヤクルトで言う石川雅規のようなタイプの選手と見なし、育てようとしているのではないのだろうか?
この2選手は、左腕投手であることを込みにしても、主力選手として活躍するNPB球団の先発投手の中ではストレートの平均球速が極めて遅い部類に入る(だいたいの数値だが、加藤は130km/h台後半、石川は130km/h前半かつ2023年度は一度も140km/h以上を記録していない)。しかし、2人とも自分だけの投球術を磨きに磨いて、ストレートが140km/h以上も出なくとも一軍の打者を抑えられる投手となっているのだ。
レイズは、上沢を上記2選手のように「球速がMLB球団の中では極めて遅い部類であっても、球速以外の技術を磨き込んで打者を押さえられる投手」に育て上げたいのではないか?と推測……もとい妄想してみる。

7:24~「メジャー挑戦のきっかけ」

どうやら普段上沢のことをあまり注目していない、或いは2019年以降にファンとなった人にはほとんど知られていないらしいのだが、上沢は侍ジャパン選出経験がある
そして余談ではあるが、動画内で言及された2018年日米野球以外だと、2014年のU-21ワールドカップとかいうかなりのマイナー大会でも選出されていた。

この日米野球、球数制限があり、最大80球の制限が課されていた。そのルールの中、この大会において侍ジャパンでは上沢が唯一の「勝ち投手になった"先発"登板の選手」である。そして、両チームを合わせても最多イニング数(5イニング)を記録している。
ちなみに"79球"で5イニングを1失点に抑えきって降板しました。すげえよこの選手。

>上沢「日本の球界が良くないとかじゃなくて、(以下略)」

上沢のこういうところがとても、とても好き。決して一方を下げてもう一方を過度に上げることはしない。この文脈の場合、NPBとMLBを格の上下ではなく、別物の文化として比較している。好き!!!

>上沢「人生1回しかないんで」

この人、やっぱりどこか生き急いでるところある気はする。
ぶっちゃけ、もしただメジャーに行きたいだけなら普通は海外FAを待つのが最善策だと私は思う。30歳で海外移籍なら少し遅めかもしれないが、かといってものすごく遅いわけでもない。現役時代の建山投手コーチは海外FA権を行使して34歳で海外移籍したし。
その最善策を捨ててでも今できる最速の手段で海外移籍を試みたのを見ると、「この人は自分の成したいことを急いで遂げたいのだろうか」と思ってしまう。
ところで先程「海外FA権を取得し、その権利で海外移籍をするのが最善策では?」が持論であることを述べたが、一方で「これまでの上沢の境遇を思うと、もし本気で海外移籍を望むなら海外FA権の取得を待つ余裕はもうなかったんだろうな」とも推測してしまう。
というのも、上沢はNPBでの12年間において、二軍にいた期間が意外と多いがために、これまでの活躍のイメージに反して一軍登録日数がそれほど多くないからである。実を言うと、上沢は国内FA権すらまだ未取得なのだ(ちなみに最長でも残り95日分の一軍登録日数が必要と思われる)。
上沢は登板スケジュールの都合以外の理由で一軍登録を抹消されることは極めて稀ではあったのだが、その理由で抹消となると一軍復帰までがとてつもなく長い選手でもあった。
まず、プロ1~2年目はプロ野球選手としての基礎固めのため二軍でひたすら経験を積み、その間は一軍登録は一切なし。そして2015年7月29日から抹消されたのち、2016年3月の右肘手術を経て2017年4月7日まで一軍復帰できず。そして試合中の事故により2019年6月19日登録抹消、その後一軍復帰は2020年6月30日まで待つことに……。この期間だけでも、4年近くもの期間を二軍生活に費やしている。
さて、このような経歴のある選手に「あと1年95日分一軍にいれば海外FA権を取得できるから、それまで待とうよ」と声を掛けたとして、その選手は素直に海外FA権の取得を待てるだろうか?私は「否」と考える。上沢、もしかすると残り1年95日の一軍登録日数を消化し切る前にまたもや自らが一軍からの長期離脱をしてしまう可能性を極度に恐れたんじゃないかな……。もしまた長期離脱をしたら、消化すべき一軍登録日数がたった1年95日分であっても全てを消化し切るのがまたどんどん先になってしまう。夢である海外移籍が遅くなってしまうし、最悪の場合そもそも海外移籍を叶えられないまま引退するかもしれない。それならば、第三者から反感を買ってでも最速で海外移籍できる手段(ポスティングシステム)を利用する。……そんなことを考えていたのかな?と。
なお、今述べたことは事実に基づいた大変飛躍している妄想であることを追記しておく。

8:46~「ファイターズの12年間」

>杉谷「(ドラフト6位入団だったことについて)ドラフトされた時の気持ちは?」
>上沢「とりあえず入れてよかったなと。入ったら一緒かな?と思ってました。でも一緒じゃないですけどねw」
>杉谷「www」

これ(ドラフト順位は関係ない)否定されたらファンとしては結構ツラい!!!確かに上沢を重点的に追いつつ日ハム全体を応援してたら「やっぱドラフト順位は関係ない、は嘘だな」とは薄々感じていたけどさ!!!
しかしそうとは言えども、上沢って何だかんだでドラフト下位入団&最終学歴がプロ野球界では当時ほぼ無名高校(しかもプロ入団前は野球歴5年)である割に球団からはかなり厚遇されていたな、とも感じている。詳しく書こうとすると長くなるので少し割愛するが、思い返せばドラフト競合1位入団&最終学歴がプロ野球界でもかなり著名な大学であった現ソフトバンクの有原と比較すると、何故か上沢の方が少し優遇されていたような気はする(というか、有原は有原で入団前の経歴の割にかなり薄遇されていた方だとは感じる)。

>杉谷「ファイターズってどう映ってた?」
>上沢「(中略)みんな優しかったですね、先輩。良くない野球選手がいなかったw」

新垣勇人さん…………

>杉谷「(札幌ドームで)直はそんな打たれてないんじゃない?村上(宗隆選手)にバックスクリーン
>上沢「いや打たれてる しかもすごい弾道で。」
>杉谷「ここだけの話、帰ってきた時すごかったよ第一声。「あれは本物だ!」って」

この試合現地で見てた!!!!!!
2019年6月4日の試合!先発が上沢と高梨!結局日ハムがサヨナラ勝ちした試合!!!ちなみにものすごく面白い試合だった。
あの時ベンチに戻る際そんなこと言ってたんだなぁ、と。確かに文句なしのホームランではあった。

>上沢「入ってきたルーキーとかが札幌ドームで思いっきりヘッドスライディングで飛び込んで血だらけになってwww「あいつまだ札幌ドーム知らねぇな」とwwwwww」

殺 ド 定 期

11:38~「新庄監督について」

確かに新庄政権に入ってからは完投数がちょっと増えている。イニング数は栗山政権と比べて実はそこまで分かりやすく増えてはいないが。
新庄監督、上沢が言ってることが全て本当であれば、モチベーターとしてはとても優秀だとは感じる。個人的に新庄"監督"はあまり好きではないし適任とは言い難いな……と感じているので、どうか新庄のモチベーターっぷりが生かされる役職を彼にあてがえないだろうか?といつも考えているのだが……。しかし、その役職に対し新庄が首を縦に振るかはまた別の話だろう。これ以上はいよいよ本格的に動画内容と全く関係のない話になってしまうので、ここでとどめておこう。

14:01~「かつて海を渡っていった仲間達について」

>上沢「あんま僕こういう話した事ないですけど、(自分の1歳下に大谷、1歳上に有原がいた事に対して)結構劣等感を抱えながら野球生活送ってました」

うん。何となくそんな気はしていた。そして気持ちは正直とても分かる。私自身も、「仮に自分がどれだけ努力して優秀になれたとしても周囲に追いつける気が全くしないし、何なら自分自身をより良くしようと藻掻いてる間に周囲はもっと早いスピードでより高いステージに到達している」という経験があったもので。
しかし、そこで「大谷や有原と同じ土俵に立っても太刀打ちできないので、自分で確立した投球術を磨いて2人と差別化する」と考え、そして実行し大谷や有原とはまた違った好投手へ成長できたのは本当に流石だな、と。「この2人とは違う土俵でトップに立とう」と考えるだけなら誰でもできることだとは思うが、そこで実際に違う土俵でトップに立つのは本当に難しいだろう、と想像がつく。やっぱ上沢って超すごいプロ野球選手だよ。

16:01~「高卒同期入団選手について」

この2011年ドラフト高卒4人衆いいよなぁ……。大人になると交友関係が長続きする友人を作ることが難しくなる。なので、当時大人一歩手前の年齢であった松本、近藤、石川、上沢の4人が出会い、それから13年目になる今年も交友関係が濃密に続いていることが、密かに見守っているこちらとしても「尊い」という感情を覚える。
上沢の語る内容から、彼らは自らの仕事内容について語らうことはあっても、仕事に関わる努力の話はあまりせず、努力の姿勢を無言で認識し切磋琢磨し合う。そんな関係性であろうと私は解釈した。
しかし、何だかんだで2024年現在4人とも現役プロ野球選手として13年目を迎えられているの、派手にすごくないか???

17:02~「2016年肘の手術 立ち上がるきっかけ」

――嗚呼、この話もしたんだ。珍しいね。
これが、このテーマタイトルを最初に見た時の率直な感想である。というのも、上沢について「故障/長期離脱」という視点で語られる時は、大抵2019年6月の左膝手術のみについて触れられており、2016年3月の右肘手術について触れられているものが非常に少ないからである(一応、全くないわけではないが)。
私は2017年からの上沢ファンである。もし上沢が右肘手術後のリハビリを経て2017年に一軍復帰できていなければ、私は今頃上沢の存在すら未だに見つけられていない可能性もあった。改めて、当時の上沢本人の頑張りや治療・リハビリに関わった全ての方には感謝しかない。

>上沢「その年(右肘手術をした年)にファイターズが優勝。そん時はきつかったですね」

これはもう、本当に私の想像力でも再現し切れないくらい精神的に参っていたのだろう。
私が上沢を好きになり彼のことを深く調べるようになって以来、その日ハムがリーグ優勝・日本一になった件について、「上沢の持つ戦力を一切借りずに頂点に立った」と捉えるようになってしまった。正直ちょっとしたトラウマですらある。日ハム優勝後新規ファンの私ですらこんなことになっているので、あの時当事者も当事者だった上沢にとっても「自らの戦力なしに優勝を成し遂げた」ことが非常にショッキングな出来事でもあったことは想像に難くない。

>杉谷「僕もその時ゆうこう骨折って、リハビリ場行った時に必ずいた選手は上沢、淺間、岡大海」

あ、この投稿で写っているメンバーと一致してる!!!!!!日ハム・上沢ファンになって以来、約7年越しの伏線回収の瞬間であった。


19:47~「才能開花、そして」

>上沢「(2017年に戦力復帰し)「来年頑張ってほしい」と球団の方にも言ってもらえたし、背番号も変わったんで。15になったのが2018年」

ここで一旦補足だが、この年に背番号15を与えられた事実というのは、捉えようによってはいわゆるエースナンバーである「背番号18」を与えられるよりも遥かに名誉なことだったのではないだろうか?と私は思う。
というのも、上沢に背番号15が与えられた2018年というのは、「北海道日本ハムファイターズが本拠地を北海道へ移転してから15周年」という節目の年だったからである。これめっちゃすごくない???そんな節目の年の直前にたまたま背番号15が空位になり、そして球団は背番号15を上沢に与えることを決断したのである。
エースナンバー「背番号18」も、与えられたら確かに大変名誉なことではある。しかし、変な話、基本的にいつ背番号18を与えても「エースナンバーを背負わされるほどに期待されている」以上の意味合いは付与されない。十分どデカい意味合いではあるんだけどね!
一方、「背番号15」は、これまた投手として活躍したいプロ野球選手なら背番号18に次いで名誉になる背番号の一つだ。とはいえ、通常なら背番号18ほど意味合いの強い背番号にはなり得ない。しかし、上沢が受け取った背番号15というのは、「球団の北海道移転15周年に上沢が飛躍することを願われている」という非常に大きな意味合いが付与されたのだ。しかも、このシチュエーションは今後再現不可能である。
上沢が身に着ける背番号15。嗚呼、素晴らしや。

>杉谷「(2018年しっかり投げ続けて)オールスター初選出、11勝。そこでジャパンに繋がる訳か」

この2018年の上沢の活躍ぶりをリアルタイムで見守っていたからこそ声を大にして伝えたいのだが、この年(特に前半戦)の上沢はとにかく大活躍していたのだ。特に2018年5月16日では、当時ネット上で「山賊打線」と評されるほど強力で凶悪な西武打線を完封したのである。ちなみにこの年の西武を1人の投手で完封した例は、CSを含めてもこの試合だけである。
そしてこの年の上沢を知っているからこそ去年思ったのが、「翌年、左膝を壊されなかった場合の上沢も見てみたかった」である。今の上沢を完全に否定する訳ではないが、正直、もしあの時に左膝を大怪我しなければ今よりもっと早くにもっと良い契約で海外移籍を実現できたのではないか……。そう思ってしまうほどに、2018年前半戦における上沢の活躍ぶりは凄まじかったのだ。

20:47~「2019年開幕投手に選出~膝の大怪我」

>杉谷「開幕投手伝えられた時どんな気持ち?」
>上沢「開幕投手とかやるようになったんだ……と」

意外と気持ちが燃えていなかったのは、たぶん、あんまり実感が湧ききれてなかったのもあったんだろうな。

>(左膝骨折のくだり)

もう!!!これは全体的にグロくてちょっと聞いてられなかった!!!!!!怖すぎ!!!!!!

23:46~「絶望の入院生活 支えてくれた人々」

上沢は「たくさんの人に支えられた」と話しているが、私たちファンもこの時彼に励まされたこともあった。手術直後のTwitterでの投稿、すごくありがたかったし一安心したなぁ……。ところで、この頃に日ハムファン、果ては他球団の一部ファンまでもが「 #頑張れ上沢直之 」というハッシュタグを添えて上沢への激励メッセージを投稿することが大いに流行したのだ。上沢、このこと知っているのかな?

>上沢「(家族、そして新しい命のためにリハビリを頑張ったことについて)あんまりこれ喋ったことないですけど」

え、ホントに?怪我から1年後、復帰後初勝利した時、テレビのニュースでその内容も含んだドキュメンタリー的な特集を見ていからとっくに知ってたんだけどな……。
しかしそれにしても、同時期に自身の怪我だけでなく身重の妻まで抱えることとなったの、本人も周囲の人間も相当大変だったろうな……。

27:12~「後輩に伝えたい事」

ここのくだり、特に伊藤大海には伝わっていたら嬉しいな!伊藤にはこれからエースとして日ハムを引っ張っていて欲しいので、先導者である上沢のアドバイスをほんの少しだけでも取り入れてくれれば、私もこれから伊藤のことも安心して応援できることだろう。
ちなみに言うと、私は上沢がこれだけ謙虚な人間性であることについて、良い悪いではなく「異端だ」と感じることがよくある。先発投手というのは、自己中心的な性格を持つ者が多い(って建山投手コーチが言ってたらしいよ)。そんな中で、逆に、敢えて少し悪く言えば自己犠牲的な一面が目立つ方である上沢が一軍の第一線で活躍しているというのは何とも不思議な話ではないだろうか?ある記事で、金子千尋二軍投手コーチが上沢について「上沢は人がいい。人当たりもいいし、周りを気にしすぎちゃうところがある。言葉が難しいですけど…自分のことだけを考えてもいいと思う。」と評していることから、他選手にとっても気になるくらいには上沢は非常に謙虚であることが伺える。だから、上沢の性格はプロ野球選手としては「異端」なのだ。

28:13~「ファイターズへの感謝、そして未来へ」

上沢が述べたことを鵜呑みにするならば、日ハムの放任主義的な育成方針は上沢にとって非常に合っていたのだろう。少し前に「大谷や有原との差別化を図るため、様々な投球術の磨き方を試みた」と話していたが、これも放任主義な環境だったからこそできたことでもあるのかもしれない。上沢ほど聡明な人間であれば、自ら考えて動ける環境である方がより良かったのだろう。
しかしこの育成方針、あまりにも行き過ぎたが故か栗山政権時代末期の野手が相当たるんでいた印象もあるので、どうか今ではこの育成方針の悪い部分だけ少しでも改善されていると願いたい。

29:30~「上沢選手が考える未来の姿」

>杉谷「5年後10年後どんな選手になっていたい?」
>上沢「僕が教わってよかった事をこれから出てくる子達に助けれるような選手になれたらいいな」

上沢なら絶対にそんな選手になれる!(というかもう既になっているとは思うよ)
高卒ドラフト下位入団経験者で、「現役時代に戦力としては花が咲ききらなかったけど後輩に教える才能は花開いた」現コーチは恐らくそれほど少なくないとは思うが、「現役時代に戦力としての才能が花開いた」という現コーチは意外といそうでそこまでいない印象がある。現役時代に上沢レベルかそれ以上に活躍した高卒ドラフト下位入団経験者のコーチとなると尚更なかなかいないだろう。
上沢、もし今後指導者の立場になったら、特に二軍で良き指導者となれるんじゃないかな?ドラフト下位入団の選手に対するモチベーターとして機能できそう。

30:27~「ファンの方々へ」

>上沢「これからも頭の片隅のどこかに置いてもらって応援よろしくお願いします!」

片隅どころか今後も変わらず全力で応援するつもりだよ!
きっとこのファンへのメッセージは、私のような「上沢直之という個人のプロ野球選手」が好きなファンというよりは、「日ハムの上沢」が好きなファンへ向けたメッセージ、なのだろう。
――「日ハムの上沢」とは一旦お別れとなるが("一旦"お別れだったらいいなぁ……)、気が向いた時にほんの少しだけでも応援もらえれば幸い――。そんな願いのこもったメッセージだったのだろうか。

ところで、上沢の願いである「頭の片隅のどこかに置いて応援して欲しい」に少しだけ反して、上沢に関連するTwitterの情報収集アカウント(もちろん非公式である)を開設するか、実は現在検討中である。

おわりに

やっぱりというかなんというか、いざ動画の感想文を書いてみたらめちゃくちゃ脱線してしまった。8~9割くらい脱線話だったのではないだろうか?

だーーーって上沢絡みの豆知識めーーっちゃ大量に知ってるんだもんしゃーないよねーーーーー??????
逆に言えば、私の知ってる上沢に関連したエピソードを思い起こさせるような話題が、この動画内でたくさん散りばめられていた、ということでもある。というかそうでなければ今こんなブログ書いてないわ。

とにかく、この上沢杉谷対談動画はこんな文字量の感想文ブログを書けてしまうくらいには非常に楽しく実のある内容であった(ちなみにここまで約9700文字近く書いています)。
やっぱり上沢って知れば知るほど面白いプロ野球選手だなぁ……と再確認した。


改めて、この動画の企画・撮影・編集・投稿に携わった全ての皆様に深く感謝いたします。

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