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リヴァイとエレンの関係性から推測されるハンジの性別

進撃の巨人のアニメがそろそろ終わる。
原作はもう完結している作品だが、アニメが最終回を迎えることによって本当に一つのコンテンツとして完了することになるのだろう。
終焉が近づくにつれ、寂しい気持ちが込みあげてくる。
そして、進撃の巨人について色々考えたことをまた書こうと思った。

ハンジは最初から最後まで性別が明言されなかったキャラだ。
性格的には男性だの女性だのという物差しを吹っ飛ばすくらいパンチが効いているし、外見も胸があるような気もすればマーレではネクタイをつけていたりなどして「で、結局どっちなの?」みたいな状態だ。

どちらでもいいといえばそれはそうなのだが、他のことを考えているうちに推測できそうな気がしてきたので推測してみることにした。


推測のために必要な材料は、リヴァイとエレンの関連性だった。
最終回まで読むとリヴァイとエレンはキャラクターとして対になっていることがわかる。
人類最強の兵士として登場したリヴァイ。
さまざまな力を取り込み、強大な巨人として物語を終結させたエレン。

エレンが調査兵団に入りたての頃、リヴァイはなにが正しいのかわからないと言った。
エレンは常に正しい行動を選ぼうとしていた。

それにエレンもリヴァイも、基本的な扱いが3人組だ。
主人公であるエレン、エレンに自由を目指す道を示したアルミン、エレンにとって大事な存在になるミカサ。
リヴァイも、調査兵団に入るきっかけとなったエルヴィンと、ラストまで支えあう関係になったハンジがいる。

最終的な目的も対だ。
エレンは自分の目的(生き残る仲間のため)のために多くの人類を犠牲にする。
リヴァイは死んでいった仲間の願い(他人の願い)のために自分の力すべてを捧げようとする。

なにより、対であることを決定づけるエピソードはこれだろう。
エレンはミカサから「すべてを捨てて一緒に逃げよう」と言われれば、一緒に逃げて、自分たちだけが穏やかな暮らしをすることを選択する。
対してリヴァイは、ハンジに「一緒に逃げちゃおうか」と言われた際、それをはっきりと断るのだ。

この対比は、ハンジがミカサの対であることではじめて成り立つ。
一緒に逃げた場合のエレンから見たミカサは恋人ないし、ただの家族以上の大切な存在だ。
だからエピソードの対比を完成させるためには、リヴァイから見たハンジが恋人ないしそれに足るほど重要な存在でなければならない。

つまりハンジがミカサの対の存在であるということは、ハンジ=女性であり、リヴァイと恋仲になれるほど親しい関係である可能性が高いということになる。

女性である可能性が高い。
だが断言もできない。
なぜなら男性同士が恋仲だのそれに近しく深い仲にならないとは限らないからだ。
原作で言及されていない以上、やっぱりハンジの性別は推測することしかできないのだ。


そしてついそんな推測はしてしまうが、結局のところ男性だったとしても女性だったとしても、ハンジは魅力的なキャラクターだし最期泣いてしまうなと思うのだった。

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