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君が手にするはずだった黄金について

忙しい、いや、忙しくもないんだけど、久しぶりになかなか前に進めずにもがいている。
こんな時に限って予約本の順番が回ってくる。
あれ?この本あと50人くらい待ってたはずなんだけど、蔵書増やしたのかな。ここで借りないと順番飛ばされる。

焦っても仕方ないし、ちょっと停止して読み始めた。短編集で、隙間に読むのにはちょうどよかった。
著者自身が主人公のフィクションともノンフィクションとも取れる話なんだけど、こんな面白いこと身の回りでなかなか起きないよなと思うから、多少話を面白くしたフィクションなんだろうとは思う。いや、小説家になると起きるの?
個人的にはエセぽい占い師と対峙する話の心理戦が面白かった。カウンセラーという職業も怪しいもので、占い師やスピリチュアルヒーラーみたいな方々と自分は何が違うのかなと普段からよく考える。なので、占い師を絶対的に信じず人を騙す悪を論理的に追い詰め成敗しようと立ち向かう主人公が、その中で感じる不思議な感覚はなんとなくわかるものがあった。
正しいか正しくないかを決めるのは、世の中の論理ではなく主観だったりすることもあるんだ。

しかし、やっぱりこの著者なら、もっと長編の物語を読みたい。なんだかちょっと、勿体無い気がした。やっぱり地図と拳の予約を引き続き待とう。

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