言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
新年1冊目。夕方に北陸で大きな地震があり、遠く離れていても心が落ち着かない。メディアから少し離れるために終盤一気に読んだ。
行政の乳幼児健診やクリニックの発達相談で、
言葉の遅れについて相談を受けるケースも多く、言語獲得の発達についてはある程度前提知識もあったけれど、
オノマトペの言語学的な知識はなかったので、面白かった。世界のオノマトペの共通性や日本語のオノマトペの規則性などが事例とともにたくさん紹介され、身近で納得感があり、言葉あそびのようで面白い。
オノマトペの発音自体がアイコン的であり、イメージを持つ。
こうしたオノマトペの持つ性質は、オノマトペではない言葉との違いより共通性が多いらしい。
人間の乳児の言語獲得やその中でオノマトペが果たす役割が説明される。
谷川俊太郎の『もこもこもこ』という本。
オノマトペしか出てこない。
ゴミをポイしてきて〜
ニャーニャーいた?
オノマトペは幼児語だから不要なのではなく、
複雑な言語獲得のための道標になる。
そもそも単語がもつ意味の幅が自分の勝手な理解で固定だと考えること自体が危険なわけで、
単語だってオノマトペだって、言葉尻を捉えてそれが⚪︎だ×だ、と断定したり、白黒つけるのはやめにしたい。
質問や会話を重ねて、相手の発する言葉(表面的に知覚する音韻)の意味の幅を探りに行く行為が大切なのだ。
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