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言葉はいのちを救えるか

サンドイッチマンの番組「病院ラジオ」で、次女を出産した近所の病院の回が放映された。夫が録画してくれたので視聴した。職場の機械で手を切断した方、余命宣告を受けているがん患者さん、交通事故の後脳梗塞を発症された方など、比較的若い方々とその家族の語りは、サンドイッチマンの柔らかく温かい笑いとともに、心に残った。

その数日後に、毎年恒例夏の終わりの日テレ長時間番組の番宣で登場するジャニーズを横目で見ながら、この本を読んでいた。

-言葉はいのちを救えるか
いのちとか考えたことはなかったけれど、言葉は何かの救いになりうるのかは、私自身も常日頃から興味を持っている。

著者の岩永さんは記者として、一貫して言葉を紡ぐことでこのことに向き合ってきた方であり、
この本を通しても、感傷的にならない文体が非常に誠実で信頼できると感じられた。
子宮頸がんワクチンの話などは、中学生の娘を持つ親としてもタイムリーで、職場のドクターから聞く情報とはまた異なる情報を把握するのに役立った。

-言葉はいのちを救えるか
とても難しいけれど、それに取り組む方々はいる。正しく受け止められる自分になりたい。


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