【日記】ガラスペン
小さい頃から、手帳の1ページに好きな漢詩や和歌を書いている母の真似をして、ノートの端に気に入った言葉をメモしてきた。
ノートの切れ端は「言葉の標本」と呼んでいる。
いつもボールペンだと、なんかつまんないなぁ。
そう思いながら、Seriaに行ったときのこと。
「これで書いたら楽しそう!」
気づいたら、ガラスペンを手に取っていた。
どんな、みずみずしい言葉が生まれるんだろう……?
どきどきしながらインクに筆先をつけると、筆先に青空がすいこまれていった。
書きはじめると、インクの流れに夢中になった。
ペンで線を書くと、インクの垂れ具合や染み込み
具合で線の濃淡が変わる。
あるところは、夜空に。
またあるところは、ソーダ水に。
にじんじゃっても全然構わない。
優しい涙みたいだから。
どんな仕上がりになるかわからないから、そこが
楽しいんです。
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