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おいしい写真

私が初めてSNSに触れたのは、facebookだった。
遠い昔なのではっきりとは覚えていないが、今のツイッターやインスタと違って、どちらかというとリアルな友達の日常を垣間見るというような使い方だったような気がする。

友達の家族旅行の写真だったり、別の友達と遊んでいる時の写真など、友達が楽しそうにしているのをみるのは私もとても楽しかったと記憶している。

そんなFacebookの写真で、私が唯一いいねを押さないと決めていた写真があった。

それが、「おいしい写真」。

つまり、食べ物や料理の写真だ。
どこどこのレストランに行ったよ!などの、料理だけが写った写真。
なぜなのか理由はわからないけど、料理だけが写った写真には、頑なにいいねを押さなかった。


自分がそんな「おいしい写真」を撮らない理由はある。

  • 料理がきたらすぐ食べたい

  • 食欲が優って撮るの忘れちゃう

  • 撮った写真、絶対見返さないと思うから

でも、他人の写真までいいねを押したくない理由はなんだったのだろうか。
若さゆえの意固地なアレだったのかもしれない。


おいしいいね!👍

そんな私も写真の勉強始めて、料理写真の面白さを知った。そしてコロナ禍で料理を作る機会が格段に増えたりもした。
そんなこんなで、私も「おいしい写真」を撮ったり撮らなかったりするようになったのだ。

でも、やっぱり食欲が優って撮るの忘れちゃう。なん口か食べた後に「あ、撮るの忘れた」となる。


もう、こうなったら、食べ終わったお皿の写真を撮ろう。

暖かいアップルパイによって溶かされたソフトクリームとジャムが抽象画のように残った食べ終わりのお皿を見て、そう思った。
いや、汁を飲み干してニシンの破片とネギが印象派の絵画みたいに見えたニシンそばのお椀を見た時だったかもしれない。

ペロリとたいらげた空のお皿の写真だって、おいしさをじゅうぶん伝えられるはず。

そう。これからワタシは、「おいしい写真」改め、「おいしかった写真」で攻めていこうと思う。
春の雑草のようにfacebookの「いいね👍」の数をグングン伸ばすぞー!

そんな写真ばかり撮っているからか、料理の盛り付け力が一向に成長しない。。



ごちそうさまでした。

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