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2024/02/13

私のお母さんの話。

お母さんには双子の妹がいる。当然私のおば。
お母さんとおばは普通に仲が良いほうの双子。
さっき「今日も1時間電話しちゃった♡」とわざわざ私の部屋まで報告に来た。楽しそうでなにより。
2人でしゃべったことを教えてくれた。あんまり興味ない。お母さんは基本的に主語がない。会話が下手。
だからよく話を聞いて「こういうこと?」とあれこれ探し当てないといけない。いつもそうしてお母さんの言う「あれ」や「これ」を具体的にしていかないといけない。お母さんは説明が全然足りない。その作業が今はちょっとめんどくさくて生返事をしていたら察しはよくシュンとして「もう行くね、晩ご飯の支度しなくちゃ…」と言った。
私はお母さんが誰にでも全部の出来事を聞いてもらおうとするからいつも話がまとまらないんだと考える。それってお互いにだいぶ疲れる。

そもそも人に話すことって分散されるものじゃないの?
おばに話したならその話はそれで終わりでよくない?
おばと話したことを私に言って私は何を言ってあげたらいいんだろう?お母さんはどこで満足するんだろう?よくわからない。

しかも「もう行くね」と塩らしく言ったくせに「行くわ」を4回繰り返して結局おばと話したことをほとんど聞かせてきた。かなり図々しい。
お母さんはおばが職場でまぁまぁな嫌がらせを受けてるけど娘(当選私のいとこ)にも話して元気に笑い飛ばしていると教えてくれた。そのあとすぐ「ごめん、今のあんたに言うことじゃなかったわ」と言った。お母さんは最近なぜか私のトラウマに過敏になっている。私も職場でまぁまぁの嫌がらせやセクハラを受けて退職したけども最後の一言を言わなかったら何も思い出さず何とも思わないのに。気を遣っているのに遣えてないお母さんに気を遣うのにうんざりしている。お母さんは何回も自分で勝手に決めた線引きを勝手に超えて反省してはまたやっている。意味のない謝罪はバカバカしくて情けない。
私1人ではお母さんの面倒を見切れないと毎日思っている。いつも家に2人きり、しんどい。1人になりたくて部屋にいるのにお構いなしに来る。私はお母さんの話をいつも同じテンションで明るく丁寧に笑顔で聞かないといけない。
たまにはサボりたい。

だから私はお母さんとおばが電話してくれていることが嬉しい。
おばとの電話報告を受けるたびにおばに対して「うちの母がどうもすみません…」と思わんこともない。でも私はお母さんとおばだけの空気感を知らないから私が勝手にやきもきしているだけである。うちのお母さんは本当にめんどくさい。疲れる。

やっと部屋のドアノブに手をかけて「じゃあね」と言った。
今日は疲労困憊でお母さんの相手をまともにできなかった。解放されると思ったら気が抜けてソファに倒れ込んだ。そうしたらお母さんは「ちょっと…今日なんかむくんでる?何?太った?下顎のお肉やばいよ」とまた話し始めたしまた余計なことを言った。キッと睨むと出て行った。

クソババアかよ。

余談
この間お母さんが買ったパンが生焼けでお店に電話で報告をした。お母さんは気が弱いから意を決しての行動だった。それはすごい良かった。何も言えなくてその日1日家でうじうじされるかと思った。お母さんは頑張った。
お店にそのパンを持って行った時に電話口で言われたことと違うことを言われてせっかく築けた達成感が壊れた。
電話では謝罪をされたのにお店ではそのパンの原材料から出た水分のせいかもしれないと言われていた。その店員に当たったのは運が悪かった。火の通ってない生地と食べ物から出る水分がわからんわけない。
ここで私がお母さんの気をなだめなければ…といつも通りまた気合を入れたけど労力に見合う報酬がないから雑になってしまう時もある。家に帰ってからお母さんは「もう行かない」と言うのに空気の読めないお父さんが「俺は行く」と言い出すので「わかったわかった、私がその店にゴキブリばら撒いとくからさ」と言ってみたらお母さんにしっかりめに怒られた。
お母さんの機嫌を損ねないように気を配っているのにいつも裏目に出てしまう。

クソジジイがよ。