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振り返れない背中に臆病という文字が詰まっているという事。

最近、「平たく言うと」という言葉を憶えたので積極的に使っていきたいと思いながら、なかなかそのタイミングに出会えない私ですが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?

タイトルはそのまんま。

多分、物心がついた頃から振り返らないという癖が私にはある。これは2通りあって、ひとつはお化けが怖い。もうひとつは私を見送る人が世の中にいるとは思えない。という根拠のない自信。或は、自信の無さ。

お化けなんかよりもよっぽど人間の方が怖い。なんてよく言うけれど、やっぱりお化け怖いです。ホラー映画は苦手。そしてお化けも人間もどちらも比べられない違う怖さがある。

お化けは期待を裏切らない怖さがあるし、人には裏切る怖さがある。どちらの対処法も振り返らないに尽きる。たとえそれが今生の別れになったとしても。

何事にも期待をせずに生きる癖がつくと、一見無敵になれたような気になれるけど、結局のところ、脆い自分を嫌というほど知りすぎているが故の薄っぺらい防御壁でしかないんだよなとは思う。

それでも期待をせずに努力をするって事が一番の成功の近道のような気もする。あくまでも私の場合はだけど。

全然目標達成できなくて自分自身を裏切ってばかりだけど、今年もあと3ヶ月、悔いのない毎日を過ごそうと思います。平たく言うとそういう事です。

2014年12月3日の日記より

2020年4月追記

実はここで書いているものは2009年からやってた過去のブログの焼き回しなんだけど、この頃から私は少しだけ成長している。

振り返ることが出来た日があった。

いつかのライブの終演後。久しぶりに会って話した知人に対して、それは振り返ったら相手がいるかもとかそういうのとは違う、単純に名残惜しいという気持ちでその日は振り返った。

また別の日、これは私が振り返ったという話ではないのだけれど、とある企画の打ち合わせ後に飲んだ時に何となく、振り返るのが苦手という話をした。

帰りの駅構内で「俺、めっちゃ手を振るんで振り返ってくださいね!」って言われたのに、結局、同じ路線だったのでホームへ続く階段を笑いながら上がった。

山手線内回り私の電車の方が先に来た。

ホームから本当に両手をブンブン振って見送ってくれた。つり革に捕まりながら恥ずかしくて苦笑した。

いい人だな。と思った。
彼の人生に幸あらんことを。と祈った。

正直お世話になりっぱなしなので、いつか大きな仕事の依頼とかで返すことができたらな、と思っている。

これを最初に書いた2014年の時よりも、私の人との関係性は少しづつ改善されている。

自分を変えようとしなくても変わる時はある。
それは関わってくれる人たちのおかげだ。

周りの人たちのお陰で自分の人生がより楽しいものになっている今を大切にしたいし、自分も誰かにとってほんの少しでもいいからそういう存在でありたいなと思う。

「夜見人知らず」 MusicVideo / clammbon - YouTube

どんな時も振り向かないメソッドはどこいっちゃったの…?思い出せないんだよ。という歌詞に、昔そんな日記書いたなって思い出した。という話。

全然関係ないんだけど、ここで私が貼る音楽のリンク、期待を裏切らない凄く良い曲ばかりなので騙されたと思って一度聴いてみて欲しい。

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