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妄想なのか現実なのかわからないことを綴ります。

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最近の記事

【一日一捨】 ダスキンのノベルティ

もう10年近く、ダスキンさんに定期清掃に来てもらっている。鍵を1本預けて月に2回、留守中に清掃をお願いしている。 コロナも2年目くらいになり、少しずつ飲み会なんかも復活しはじめた頃、久しぶりに坂本君と飲んだ。坂本君は前の会社の同僚で、転職してからもたまに会って飲んでいた。高校時代はラグビーをやっていたそうだ。体格もよくて顔も強面で、知らない人が見ればちょっと怖じ気づくような外見だけど、中身は温和でとても人懐こい。最近の趣味は読書とカフェ巡りで、甘い物が大好きだ。昔は筋肉だっ

    • 【一日一捨】 茶こし付きマググラス

      昔、結婚していたときに買ったもの。 茶こし付きが便利で、これでよく2人で紅茶を飲んだ。どちらも同じものなので、どっちがどっちを使ってもいいのだけれど、片方の茶こしに小さな傷があって、そっちの方を僕が使っていた。 その後、離婚してふたつとも僕が引き取った。 そうなるともうどっちを使ってもいいのだけど、ひとりになっても引き続きいつも使っていた方を使っていたら、だんだんと茶渋の色が染みついてきてしまった。写真の左の方の茶こしがだいぶ茶渋で汚れてしまってる。もう片方はまだそんなに汚

      • 【一日一捨】 PCケース

        出張に行くときはこのPCケースにPCを入れて新幹線に乗っていた。 荷棚に荷物を乗せ、PCケースだけ手元に置いて仕事をする。その頃は毎週のように日帰りで京都に行っていた。帰りは駅弁を買って車内で食べる。たまにビールも飲む。あるとき、疲れて酔っ払って完全に眠ってしまい、車内にPCケースを忘れてしまった。東京駅の改札を出たところで気づき、慌てて引き返したけど、新幹線はもう車庫に入ってしまった後だった。駅員さんに確認してもらったら、PCケースは拾得物センターに届けられたという。 拾

        • 【一日一捨】 メモ帳

          旅先や出先で何かアイデアを思いついたときはメモ帳にメモしていた。 今はスマホのメモに書き留めることに慣れたけど、当時はわざわざメモ帳を使っていた。旅先だったり出先だったり、だいたいメモ帳を持ってないときに何か思いつくことが多く、コンビニやキオスクで買ったものに書き留める。メモ帳を最後まで使ったことは一度もなくて、だいたい途中まで書いてどこかに放置したまま忘れ、また次のメモ帳を出先で買うことになる。 書いてある内容はあとから見ると、意味がわからなかったりすることも多いけど、こ

        【一日一捨】 ダスキンのノベルティ

          【一日一捨】 UVカットパーカー

          旅先の沖縄で買った。 当時つきあっていた彼女と夏の終わりに行った沖縄は、まだ全然夏の終わりなんかじゃなく、日差しはじりじりと痛いくらいだし、レストランに入ればエアコンがガンガンにきいていて寒かった。前に沖縄に行ったのはたしか子供の頃の家族旅行だったのだけど、そのときは日焼けなんて気にもしなかったし、エアコンの風を寒いなんて感じこともなかった。地球温暖化の影響か、それともただの加齢か。着替えはTシャツに短パンだけしか持ってきてなかったので、いずれにせよこれは長袖が必要だというこ

          【一日一捨】 UVカットパーカー

          【一日一捨】 Macの箱

          箱が捨てられない。 ただの梱包物としての箱ならば躊躇なく捨てられるのだけど、玩具の箱なんかは、いつかいらなくなったとき誰かに上げたり売ったりするときに箱があったほうがいいんじゃないかと思って捨てられない。旅先でお土産に買ったおそらく代理店がきちんと入ってると思われる小洒落れたデザインの箱も捨てられない。いい紙使ってるなあとか、これ箔押しじゃんとか。そして、Macの箱はとにかくデザイン的に洗練されていて、まるで美術品のようで捨てられない。 小学生の頃、近くにゴミ屋敷があった。

          【一日一捨】 Macの箱

          【一日一捨】 クライミング選手権の扇子

          当時、会員だったスポーツジムに小さなボルダリングのスペースがあった。自分ではやらないけど、誰かがやっているのを見てるのは結構楽しくて、ぼんやり眺めていたらトレーナーの岡崎さんに「やってみます?」と声をかけられた。岡崎さんは日に焼けて余分な脂肪がいっさいついてない筋肉質の、いかにもスポーツジムのトレーナーという感じの女性だ。ジムに通っていて言うのもなんだけど、男女問わず体育会系の人と話すのはあまり得意ではない。「見てる分にはわりと楽しいですよね」と正直に答えたら、「ですよね。私

          【一日一捨】 クライミング選手権の扇子

          【一日一捨】 リラックマのペットボトルカバー

          旅先のコンビニで買ったペットボトルの麦茶のおまけについてきた。 これはいらないなあと思ったけど、麦茶が飲みたかったので仕方なく買った。 コンビニのイートインのゴミ箱にそのまま捨ててしまおうかなと迷ってるところに、営業回りの途中らしきサラリーマン2人組がやってきた。先輩らしき片方が僕と同じ麦茶を買っていて、僕と同じようにおまけのペットボトルカバーをゴミ箱に捨てようとした。それを見た後輩の方が言った。 「あ、捨てるならください。うちの彼女、好きなんですよ、りらっくま」 「マジで

          【一日一捨】 リラックマのペットボトルカバー

          【一日一捨】 これ

          名前はなんていうんだろう。正式名称を知らない。ネットに入ったみかんの留め具。いつだったか、仕事で地方に行ったとき、前乗りしていたカメラマンの藤原君がネットに入った八朔を買って取材先のキャンプ場に持ってきた。それがこの留め具で留められていた。 「これ、懐かしくないですか。来る途中の八百屋さんで見つけたんですけど」 「なにこれ、久しぶりに見た!」 「懐かしいー!」 「最近はみかんもネットに入ってないよねー」 「入ってても、これで止められてるの見たことないよ」 「俺、正直、初めて

          【一日一捨】 これ

          【一日一捨】 文学フリマのトートバッグ

          文学フリマはわりと初期の頃から出店していたけれど、ここ数年はすっかり規模が大きくなってしまった。おっさんがひとりで本を売っていても誰も立ち止まってくれない。目を引かない。ものすごい美人やものすごいイケメンが本を売っていたら、通りかかったお客さんは「おっ…」と立ち止まってくれるだろうにな。 というような話をゴールデン街のバーで話していたら、カウンターの隣に座っていたコーちゃんが「わたし、売り子してあげましょうか。美人じゃないけど、とりあえず髪の色で目立ちますよ?」と言ってくれ

          【一日一捨】 文学フリマのトートバッグ

          【一日一捨】 ユニクロのTシャツ

          映画のエキストラに参加したことがある。 街中で主人公とその敵対するグループとの乱闘が始まり、なんだなんだと集まってきて乱闘を遠巻きに見物する野次馬たちの役どころだ。 早朝に集められた数十人のエキストラは助監督さんの指示でだいたいの立ち位置を決められる。僕は結構いいポジションを獲得した。最前列だ。 それじゃテストいきましょうかということになったとき、 「ちょっと待って。そことそこ…」 カメラマンが待ったをかけた。カメラマンが指さしたひとりは僕だ。もうひとり指を指された奴の方を観

          【一日一捨】 ユニクロのTシャツ

          【一日一捨】 出張パンツ(福岡)

          わりとゲンを担ぐほうだ。 ゲンを担ぐパンツといえば勝負パンツが有名で、元はと言えばこのパンツもどちらかというとそっち方面の動機で使い始めたのが最初だった。出張のときに履いていくパンツ。出張の夜、ちょっとドキドキするようなことがあったときにも恥ずかしくないパンツ。 というわけで、福岡出張のときに気合いを入れて履いていった。 中洲の夜はしかし特に色っぽいことはおきず。むしろ本分の仕事の方が思いもかけずトントン拍子に上手く行った。それで、次の福岡出張のときにもまたこのパンツを履い

          【一日一捨】 出張パンツ(福岡)

          【一日一捨】 マグカップ

          前の会社に勤めていたときに忘年会のビンゴで当たった。色違いの同じのを同じ課の沢村さんが当てて、ペアカップみたいでなんとなく嬉しかった。今、思い返せばキモい。最初のうちは彼女も会社で使っていたけれど、そのうち持って帰ったのか見なくなった。ペアカップみたいで嫌だったのかもしれない。僕はなんとなくそのまま使い続け、残業しながらよくこれでコーヒーを飲んだ。会社を辞めたときに机の私物はほとんど捨ててしまったのだけど、このマグカップだけは持って帰ってきた。そういえば、送別会には沢村さんは

          【一日一捨】 マグカップ

          【一日一捨】 男装ホストクラブの名刺

          後輩の間宮君が「一緒に行きましょう! すごく楽しいですから!」と誘ってきて、一度だけ行った。お気に入りの子がいるという。間宮君が言うには、男装ホストクラブはその名の通りキャストさんはみんな男装した女性で、お客さんも基本は女性なのだが、男性客もOKで入店を断られたりはしない。そのあたりは本当のホストクラブとは違うのだそうだ。知らなかったのだけど、たいていのホストクラブは男性客は入店を断られるらしい。間宮君の恋愛対象は女性のはずなので、男装したお気に入りのその子を女性として好きに

          【一日一捨】 男装ホストクラブの名刺

          【一日一捨】 アルコール消毒ジェル

          コロナが始まった年に買ったジェルタイプの消毒用アルコール。 あの頃は何もかもが不安でちょっと外に出るだけでも怖くて家に閉じこもっていた。仕事は完全リモート。誰ともリアルで会わない日々。ちょうど付き合い始めたばかりの彼女がいたけれど、怖くてなかなか外では会えなかった。だったらということで、うちに来てくれたときにこのアルコールで消毒してもらおうとしたら、ジェルタイプはなんだかベトベトして気持ち悪いって言われた。たしかに、と思って液体タイプを買い直したけど、その後、結局、彼女が再び

          【一日一捨】 アルコール消毒ジェル

          【一日一捨】 リステリン

          道下君という年下の知人がいる。友人と呼んでいいのかどうかはわからない。道下君はそこそこ名のある企業に勤めていて、イケメンで女の子にモテて、まあまあチャラい。僕とは正反対の性格だし、年もだいぶ離れているけれど、なんとなく気が合い、道下君も僕に懐いてくれて、ときどき一緒に飲んだりしている。たまにうちに来ることもある。去年の末にもわりと遅い時間に「近くで飲んでました。今から行ってもいいですか?」と突然LINEがあり、うちに来た。 道下君、その日はアプリで会った女の子とデートだった

          【一日一捨】 リステリン