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サイゴンで迎える旧正月にグエンフエの花市ははずせない

溜まったメールの片づけなどして、午後は街に出てみようとたくらむ。

テトは静かだといっても、それは朝の早い時間だけで、沈黙と縁遠いベトナム人に静けさなどありようがない。

路地裏の生活の場でも各々の家庭で親戚一同が集まって宴会に興じ、カラオケでマイク片手にがなり立てる。

昼頃になれば、外出する人たちも少なくない。

わが家も永厳寺に近いのでお参りに行く。

今では寺の線香売りまで日本語を操る時代になってしまっている。時の流れを感じる。

グエンフエ通の花市は恒例の行事だ。かつて街の中心に住んでいたときは気軽に出かけたものだが。

年を追うごとに、華やかさが増している。

だが、同時に年々歳々アオザイ姿の女性が減っているのは残念だ。

日本の着物と同様、窮屈だということで正月でもアオザイを敬遠する女性が多いようだ。最近は学校などでアオザイの日などを作って、極力アオザイを着るように呼びかけているが、それだけではなかなか着る機会は増えないだろうなあ。

夕方くらいからは夜のグエンフエ通を目指して入ってくる流れが圧倒的。

帰ろうと思ったが、どこから出ていけばいいのか、わからない。

仕方なく、そのあたりで暇つぶしすることにした。

習得困難な #ベトナム語 を巧みに操り交渉事を纏める「ベトナムの達人」#サイゴン 在住23年を経て2018年から #ハノイ 住まい。本業は #アパレル #生産#ベトナム の今を呟く。