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コンビニが変える街の風景

家のすぐ近くのLy Chien Thang通は車両はすべて一方通行の通りで、昔から仕立屋と時間貸しのホテルの多いことで知られている。

床屋があるので、引っ越してきたときから、ここの床屋には行ったが、それ以外はとくに用もなく、あまり歩くことはなかった。

仕立屋に用事を頼んだのは、サイゴンスクエアで買ったZARAのシャツの袖丈を手直ししてもらったときくらいだ。

そんなところに、たしか昨年初めくらいにファミリーマートが開店して、なにかちょっとした買物はこちらのファミリーマートに足を運ぶようになった。同じ通りだが、大通りのNam Ky Khoi Nghia通を越えたところには、これより先にオープンした同じくファミリーマートがあって、最初はそちらを利用していたのだが、車の通行量の多い大通りを渡りたくなかったこともあって、新しい店ができてからは乗り換えた。

ファミリーマートの中にはイートインのスペースがある。これが若者たちには人気で、ほとんどいつ行っても、学生らしき若者の姿が見える。数人でおしゃべりをしていたり、一人で勉強していたりする姿も見られる。

今日、朝の散歩から帰るとき、この前を通りかかったら、ちょっとした変化に気づいた。

隣のホテルがコピー屋を始めていた。

なるほどと思った。

隣に年中無休で24時間営業のコンビニができて、一般の買物客の出入りが多くなると、この手のホテルは商売がやりにくくなっていたのだろう。

だけど、学生らがこの界隈に来るようになって、昼間はコピー屋が商売として成り立つと隣のホテルの経営者は考えたにちがいない。

新年だし、新しい商売を開始するにはもってこいだ。

実を言うと、個人的にはこうしたコンビニは好きでないのだが、近くにあると便利なのはまちがいない。水道代・電気代・ケーブルテレビやインターネットの料金などの支払いもできるし、佐川で国内外へ荷物を送ることもできる。まとまった買物は市場かスーパーで済ませるが、ちょっとした用足しには近くにコンビニがあると、やはり便利だ。

ベトナムの若者らがコンビニに魅了され、街の風景は刻々と変化する。

習得困難な #ベトナム語 を巧みに操り交渉事を纏める「ベトナムの達人」#サイゴン 在住23年を経て2018年から #ハノイ 住まい。本業は #アパレル #生産#ベトナム の今を呟く。