おけらたき

白朮に燻り、にげたは誰そ彼のあしあと
あをに瓦に棲むといふ天邪鬼にかせがせて
香籠舟 わたる三ツ瀬が笹風のごと
かえす蝙蝠のうらの浦まで 追ひ出さん

あれ海の潮だつ鬼をひきつれて西国消えゆく落暉かな

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