椿餅

はふつたの大島に別れきぬ花つばき
めぐり火、瓦斯に舞ひて焼けつく袖の涙の
金燐とふるごと、里の花の香はしめしめし
あいなく蕊のささめきも、ほろと落ちぬれり

沖にすぐるる舟わだち亀にはこばせ龍源郷

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