日焼けあと

ふくらんだ波にうきて 銀と青の天空を仰ぐ
なき虫さぐり、見上げた楠のかげに天狗
笑ってかくれた足跡 ばれた鬼の午後
泣いた数だけ、黒く重ねて消えにけり

白帆にわたす風もなきだに流るる雲のたかき秋ぞくる

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