こうちゃんの物語
こんばんは。
今日は娘が小学校時代の話。
保護者あるあるだと思うのですが…
友人知人がPTA役員などというものになってしまうと、芋づる式に巻き込まれませんか?
私ももれなく巻き込まれた人間です。
バタコによって。
中学校時代からの友人、しかもお互いの娘が同じ小学校の同級生という。
切っても切れぬ強い絆の私たち。
PTA役員は、役員会、勉強会、学校行事の準備や接待、何かと雑用があります。
娘の通っていた小学校は私の母校でもあります。
私が小学校時代の先生が、校長として在籍していたこともあり、何かと大変でしたが、楽しく役員をさせてもらっていました。
秋の授業参観後に催される行事として
「菊を愛でる会」
というものがありました。
近所の方が育てた、観賞用の菊が学校の園庭に飾られます。
参加者の受付をし、お茶の先生が点ててくださったお抹茶とお茶菓子を配るのも私達PTA役員の仕事でした。
その日はお天気もよく、園庭は賑わいました。
一通り参加者の接待が終わり、私たち役員もお抹茶とお茶菓子を頂き始めた頃、少し遅れてT先生が登場しました。
おそらく過去、なんらかの先生をやっていたかと思われるT先生。よく小学校の行事に来賓として参加しているので、顔は知っていますが話したことはありません。
バタコは私と違い「社交的な人格」という武器を装備しています。
老若男女問わず、すぐに親しくなります。
T先生ともすでに親交があるようで、駆け寄っていったバタコ。
T先生は、うす汚・・・エホッ
古びた革のアタッシュケースを持参していました。
私の元に戻ってきたバタコ。
「今日はこうちゃん連れてきたんやって」
こうちゃん・・・?
その時、拍手が起こりました。
T先生のアタッシュケースから登場したのは
こうちゃん
まさかの腹話術。
T先生とこうちゃんのペアリングに鼻の穴が全開に広がりました。こんな状況でなければ、手を叩いて息が止まるほどの大爆笑レベルの案件です。
そして、この子はお借りした画像なのですが、実際のこうちゃんは§△☆※∞キタナ…でした。
しかし私以外は拍手喝采。
「そんなにT先生とこうちゃんはすごいのか」
その瞬間
T「こぉ〜〜〜うちゃん」
こ「なぁにぃ〜〜〜?」
T「今日はこんなにたくさんの人が集まってくれて嬉しいねぇ〜」
こ「そうだねぇ〜〜〜」
T先生の、こうちゃんを相手に繰り広げられる独り言のSHOW TIME。
菊をバックに延々と続く、T先生とこうちゃんの物語・・・
もちろん関西弁。若干方言まじり。
T先生の口は全開MAXに動いていました。
SHOWTIMEが終わると、乱雑にアタッシュケースに放り込まれたこうちゃん。
こうちゃんの心が荒んでいないか心配な私です。
その後のバタコ。
最大の武器「社交性」によりT先生から、こうちゃんを貸し出してもらうというレベルに到達しました。
うす汚な・・・カーンンッ
古びたケースと、古びたこうちゃん。
「なぁ、彩夏。社交的もほどほどにせなアカンな。こうちゃん汚な…オホッ から、手つっこめやんねん。今日、日光浴させてる」
送られてきた写真には、日光浴中であるサングラス姿のこうちゃんが写っていました。
私のように、社交的でないことも、たまには役に立つようです。
今日もお読み頂きありがとうございました。
良い週末を。
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