A24にもこんな作品が…「パスト ライブス 再会」(最新作ネタバレ注意)
A24
最早アカデミー賞でその名を聞かない年がないというぐらい常連のフィルムメーカです。
作品にはエブエブでおなじみの「everything everywhere all at once」や「ムーンライト」「ミナリ」など名作映画を数多く世に放っています。
今回の作品「past lives」もそのA24作品なのですが…
まあ、始めましょう。
「パスト ライブス 再会(past lives)」
(2023年 アメリカ・韓国 106分)
監督:セリーヌ・ソン
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ
あらすじ
う~~ん 微妙
ある場所で見たのです(口コミ中でもそこで見たという人が多数でした)が、最後まで見ることができ、きちんとしたストーリーに無理なく収まっております。
ですが、なんなんでしょう。なんだか納得感がないんですよね。
出来すぎた物語。
そんな言葉で片づけるには忍びないのですが、なんとも二人の距離感がアメリカと韓国で遠いのにそれぞれを慕っている、純愛といえばそうかもしれませんが、なんだか現実離れをしているおとぎ話のような感じです。
アカデミー作品賞ノミネート作品… え??(二度見)
見た当初そこまで浸れることもなく、なんとなくフィルムメーカーの部分を見たらA24という文字にも驚いたのですが、2024年のアカデミー賞作品賞ノミネートも驚きました。
オッペンハイマー、落下の解剖学など有力候補の中に、「past lives」の名前を見つけ、思わず二度見をしてしまいました。
内容的には非常にまとまっていたのですが、なんていうか情熱をあまり感じられない作品というのか、なんなのか訴えかけるものが少ないように感じます。
「作品賞はないだろう…」
思わず心の中でつぶやいてしまいました。(製作者の方々、すみません)
大人の恋愛、といえばそうなのだが…
納得いかないような感想ばかりですみません。
でも書き記しておきたいのです。
小学生のころにソウルとアメリカに離れ離れになってしまい、それでもお互い惹かれあっていた頃を思い出しながらそれぞれの人生を歩んでいきます。
後半はノラも結婚して、すでに恋愛関係ではないのですが、何となく離れ離れになったころのことに引っ掛かりを感じながら生きていく、というのは誰しもが心当たりのあるものではないかと思います。
しかし、タイトルのpast livesにもあるようにすべては過ぎた人生です。
あそこでああしておけば、と思っても時間が戻るわけでもなく、どちらかがアメリカ、韓国へ移住するわけでもなく、それぞれの人生が交じり合わないまま時間だけが過ぎていきます。
これが大人の恋愛、という言葉で語っていいのかどうか、私にはわかりませんが、二人とも今を生きていないように感じました。
過去のきれいな思い出は思い出のままにしておくというのが一番いいということもよく言われる話です。
主人公たちのような美男美女だから成立する物語で、実際にこれを再現しようとすると、どちらかか両方が加齢による当時とは似ても似つかない誰かが出てくるだけのように感じます(本当にすみません)
酷評ばかりでは申し訳ないので…
俳優陣の演技力が非常に光る作品でした。
普段の何気ないしぐさや、最後にノラがヘソンをバス停まで送る長いワンカットなど、その長い離れ離れの期間は二人の人生にとって必要だったのだと思わせるシーンとなっています。
心残りをなくして再びそれぞれの人生を歩いていく、というのはいろんな人がよく使う前向きに人生を生きていく手段でもあります。
そんな過程に感情移入することもできるでしょう。
すみません、何だか棒読みのようになってしまいました。
映画中毒者からの一言
タイタニックの悲劇から苦節十数年。
ついにアカデミー主演男優賞をとったレオナルドディカプリオ。
受賞作は「レヴェナント(蘇えりし者)」
内容を見ればわかりますが、これで受賞できていなかったら
アカデミー会員全員がディカプリオに呪われていたでしょう。
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