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価格決めは、経営そのものの生命線2:かんたん!マーケティング

マーケティングは難しく苦手、をマーケティング脳に。
日常の出来事やニュースを題材に、マーケターがマーケティングをやさしく楽しく書いています。

さて、昨日は
価格決めとは、その市場(マーケット)の中において、
どんな価格設定でのポジション取りを、いつ、どこで、するかで
自社のマーケットでの立ち位置も決まってしまい
結果、それが経営に直結する重要なこと、という入り口をお話しました。

そこで、そのお話をするきっかけになった、
コロナ治療薬「レムデシビル」
の価格設定のニュースですが、
価格設定の際に考察すべき要素を、下記にまとめてみました。

・開発にかかった費用(約1,060億円)
・投資家の推定価格(約43,000円/一人当たり)
・消費者団体の主張価格(約110円/一人一日あたり)
・製薬会社は、人の弱みに付け込んで儲けているという世間の風当たり。
・世間の批判が大きくなれば、国が動いて特許を無効にする。
・薬は国の後ろ盾もあって(つまり税金が使われて)開発してるし、
 国には逆らえない。
・税金が使われている以上、国民は声をあげることができる。
・国は、選挙のこともあるから、国民の大きな批判の声は無視できない。

大きな会社、ましてや国民の健康に大きく関与する薬で開発に税金が使われ公共性が高いものは、常に世間からその値決めのプロセスについても関心が寄せられます。

ま、税金が使われているなら当然ですね。

法人は、他人からお金を入れたら、
そのお金については情報開示しないといけないのは
企業の大小問わず同じということです。

そして企業は、社会から愛され必要とされる存在でなければ、生きていけませんから、それを考えた上で、さて、

・どのような価格になり、
・その価格は、何を重視した価格戦略をとったことになるのか、

そんな近未来にある価格の発表が楽しみです。

さあ~~、レムデシビルの価格発表が楽しみになりましたね?

そして、あなたが社長なら、どういう戦略をとりますか?

私なら、う~~~ん、悩みますが、
現在、財務的な大きな問題をかかえていないならば、
一旦足元をすくわれない程度の貢献の選択をするかもしれません。

でも、言うは易しなんですよね。これ。
今までさんざん苦労してきた時に、
目の前にブルーオーシャンが広がっていて、
がっつり稼げるチャンスが来た時に、
やっぱり稼ぎたくなるのが人間の常ですから。
投資家に文句を言われて、そっぽを向かれても困りますし。
ましてや、治療薬の需要っていつまで続くか分からないですし。
(強烈なワクチンの登場は治療薬にとっては脅威ですね。
私達はもちろん、それが有難いのですが。)
将来的に、値段をあげるなんて、とてもできそうにないですし。

ということで、あ~、楽しみですね。

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