見出し画像

2月29日 辻褄合わせ・・・

 閏年だった。そうだった。4年に一度この「1日」を加えることで自然の摂理と人間の暮らしとの辻褄が合うんだよね。このアイデア考えついた人、ほっとしただろうなあ。なんで予測とずれるの?と悩み、人類が公転も自転も地軸の傾きも発見する前から、地道な観察の結果たまに1日増やせば気候があんまりぶれないって発見したんだからすごい。

 「うるう秒」というのもある。これは結構新しい。1970年台の話。だのに2035年までに廃止されるらしい。これは多分、自然摂理と暮らしの辻褄を合わせをやめて、科学的な正しさが絶対と主張した顛末って気もする。
 その昔、「今日、うるう秒がある」とニュースで知って、ミーハー気分でその瞬間をPCの画面で確認したことがある。夜だった気がするけれど〇〇:59:60と表示された。その次に〇〇:00:00となって1秒加えられた。

 なぜ、うるう秒が生まれたのか。それは、その少し前に天文時からより正確な原子時に標準時計が変わったからだ。これで、人類は正しい1秒を手に入れたらしい。でも、よく調べたら地球の自転は微妙に変動することがわかった。観察してるとどうも3年に1秒原子時とずれることがわかった。それで、2023年までに、累計27回の調整が行われている。
これで、1年で考えると約0.3秒のズレを回避したんだそうな。地球史レベルで考えたら、地球の自転は遅くなってきているということ。
 ところが、もっとよく調べたら(100年単位の短いスパンで観測したら)地球の自転が早くなってきてることがわかり、今度はどっかで1秒減らさなあかんやん、となった。で、相方(「国際度量衡総会」)の「もうええわ。」と突っ込みが入って、廃止がええんとちゃう?ということになったらしい。(素人理解です。ご興味ある方は調べて、教えて欲しい。)

 うるう秒があることで、システム障害のリスクが高くなるそうだ。2000年問題の大騒ぎを知ってる身としては、エンジニアさんたちにとって、3年に一度且つ不定期にやってくるうるう秒問題が悩ましいのはよくわかる!
 一方で、うるう秒ができたことで航海技術の精度が上がったらしいが、これはさらに進歩した技術の誕生で落着。それに、日常生活には支障がないというのも廃止の大きな理由だとか。

「科学的な正しさ」と「自然の摂理」との対等なる辻褄合わせは科学的正しさが全て解明されてないから無理なんだよ、きっと。とりあえずは現実に起きてることを科学的にわかる範囲で説明するのが関の山なのでは。(素人の偏見です)

 さらに日本の旧暦には閏月というのがある。旧暦は月の満ち欠けで1ヶ月を計算するから平均29.5日となり、1年は354日。でも季節のめぐりは365日だなあと体感で知ってるから、その11日の差を閏月を作ることで辻褄を合わせてた。
 人間が作った暦を自然の摂理に合うようになんとかかんとか工夫して辻褄わせしてるんだよね。それしかない。

 実は旧暦2033年問題というのがあって、国立天文台のホームページに詳しく載ってる。

 ざっくりいうと、二十四節気問題。二十四節気は今でも農事暦としてはとっても大事。二十四節気七十二侯は実用カレンダーだ。私の暮らしのそばでもアドバイスしてくれてる。ところが、旧暦と違って、二十四節気は黄道の太陽の位置で決めてるから(だって気温の変化が農業にはとっても大事だから)やっぱりこれもズレてくる。

 そして、残念なことにこの太陰暦と二十四節気との辻褄合わせを天保年間から今まで一度もしてないから、ついに2033年には9月と10月が入れられない事態なんだそうな。
 しかるべき時にちゃんと辻褄合わせをしとかないと、大ごとになるってことか。

 「辻褄を合わせる」という慣用句はなかなか味わい深い。検索したら「都合よくすじみちが通るようにすること。」と書いてある。「収支の辻褄合わせ」というと、政治家の資金集めパーティーとかの手口を思い浮かべるし、悪いイメージも併せ持っている。

 そもそもは着物の仕立てのプロセスから来た言葉だそうだ。着物は平面のまま、縦と横に縫って仕立てる。その交差してるところが「辻」、「褄」とは仕立て上がった着物の左右の端の角のところ。左右の辻がきちんとあっていれば、褄は無理をせずとも自然と合う。逆に言えば、褄がきっちりとあっているということは、辻を縫うプロセスも間違いがなかったということ。つまり、辻褄があっているのなら、全体どこでもあっているってこと。判断基準を表すすっきりと無駄のない言葉じゃないか!

裏工作指南用語みたいなのに使って欲しくない!
そもそもの意味以外のものは外して欲しい。

 こんなふうに想像してみた。人生は折々に「辻」を作るようなもの。精一杯に縫いたいものだ。そして、最期には私なりに満足して縫い終わり褄が自然とあって畳むことができたらどんなに安らかだろかと。

 今日はうちに初めてくるお客様があった。お仕事帰りに寄られる。ご自宅で待っておられるお連合いさんへのお土産も加えて、ケーキ屋さんで美味しそうなのを選ぶ。ケーキ屋さんは本当に久しぶりで、テンションあがる。ドーム型のを2つと四角いのを2つ。仕事の話やら、レコードの話や、それまでしてこられた仕事の話とか。どれも興味深くお聞きした。4時間超えてた。
 ケーキを買う時ついでにスーパーにもよる。

ケーキ2848円 甘唐辛子240円 そら豆280円 
山うど150円(半額)真鱈3切れ657円 酢298円 
コーヒー豆598円

ケーキを食べたのでご飯はやめてみた。蓋付きの碗は鱈の蕪蒸し。
大根がたくさん。頂き物の聖護院大根で。
あとは、甘唐辛子の甘辛煮とやきそら豆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?