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【読書感想】考え方のコツ

松浦弥太郎さんの本は何回か読んだことがあり、いつも何かしらヒントを得てきた。今回は最近の課題である「考えること」についての本を手に取った。本を読むときに読み返したいページは付箋を貼るようにしているのだが、最初から最後まで圧倒されることが多かったため、途中から付箋を付けずに読むことにした。特に覚えておきたいことを紹介したい。

①一日二回「思考の時間」を確保する。

まずは、午前中の一時間を確保する。昨日までのいろいろなことがすっきり抜け落ちた状態で物事を考える。午後のもう一時間は、午前中に積み残した考えのうち、必要なことをさらに考えるための時間です。

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p17

「考えているつもりで、考えていない」という状態が多いのではないでしょうか。その原因は「何かをしながら考えることはできる」という過信が誰しもあるからです。だからこそ僕は「考える習慣」を大切にしています。

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p16

耳が痛くなるポイントを一番初めにつつかれた気がする。考えているつもりで、実はまったく言葉にできていないことに最近のコーチングのセッションで明確になったばかりだったので、しっかり思考の時間を確保したいと思った。

②優れたアイデアではなく純粋なアイデアを出す

自分が体験したこと、感じたこと、発見したこと、考えついたこと。これこそ僕にとっての実態のある情報であり、経験です。自分だけの経験という情報の中で、新しい答えを編み出していく。いくら恰好悪くてもつたなくても、このオリジナリティに固執したいと思います。

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p41

オリジナリティが欲しい。情報化社会になって、みんなが情報にアクセスしやすくなった。その情報をもとに何かを考えるってなると、似たり寄ったりの考えになる。だから私は感情を大切にしたい。何かを経験したときのその感じ方って人それぞれ違うと思う。まず自分はどう感じたのか、なぜそう感じたのか、これってあれと繋がったりしないだろうかっていうことを考えていくと、自分なりのオリジナリティができるのではないかと考えている。

③自分の都合よりも相手の幸せを選ぶ

いつでもいろんなことに好奇心を持ちながら、「なぜ、なに、なんだろう」と子どものように目を輝かせていれば、想像力は自然と養われていくと思っているのです。

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p69

“好奇心”は私も大切にしている。これが生きる上でエネルギーになっている。今年の2月に読みたい本、見たい映画、ドラマが無くなってしまって、「好き」「直観」が鈍くなっていた。しかし4月に韓国に旅行に行ってから、また「好き」「直観」が戻ってきて、好奇心も潤ってきた。これは見るもの聞くもの触れるもの出会う人を変えたからだろう。好奇心が戻ってくると、ちょっとしたことから派生して考えるようになる。やっぱり好奇心は大切だ。

同時に作者はさまざまな状況に自分を当てはめている。

「自分が社長だったらどうするか?」「自分が部長だったらどうするか?」「自分だったらこんなとき、どう行動するのか?」

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p70

「自分の都合」という罠にはまりそうになった場合は、

「この仕事は、相手にとって喜ばしいことなのか?」「この仕事の先にいる人たちを幸せにすることなのか?」「この仕事は、世の中のためになることなのか」を想像してみると、その決断が正しいことがどうかがわかってきます。

松浦弥太郎、『考え方のコツ』、朝日新聞出版、2012,p71

とも言っている。

いつの間にか「自分はこうだから」と型にはめて、その中でしか考えられなくなることってあると思う。そして都合のいいように考える。だけど自分の都合でなにかを判断することは払拭し、型を壊して考えていきたいと思う。

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