Sailing Trader

アメリカ永住。海外で直面する老後、資産運用、そして日本での相続など日本ではあまり知られ…

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アメリカ永住。海外で直面する老後、資産運用、そして日本での相続など日本ではあまり知られてない話題を書いてます。

マガジン

  • 海外在住者の相続問題

    海外永住者の私の両親が亡くなり、争族に巻き込まれました。 敵は海外在住の弱みをつこうとあの手この手を使ってきます。 海外在住でも無事相続できるのでしょうか? 進行中の相続調停の経緯を書いています。

最近の記事

徴兵登録とアメリカの公平さ

アメリカ時間でこんにちは。 アメリカに帰化した元日本人です。 私のようにアメリカに十代から住んでいる男性が避けて通れないのが徴兵登録です。 日本では兵役や徴兵は馴染みがないですよね。強制兵役や徴兵は軍隊に強制的に加入させられる事をいいます。 日本の近くでは韓国や台湾で兵役がありますね。ヨーロッパではスイスやスェーデンの義務兵役が知られます。イスラエルでは女性も兵役の義務があります。 徴兵登録とはアメリカには兵役義務は無く、軍隊は志願制です。徴兵もベトナム戦争以来ありま

    • 父が死ぬ間際に教えてくれた事

      私は海外永住者です。日本の親から遠く離れて暮らしていたので父親と連絡を取るたびにジャーナルをつけ記録をとるようにしていました。 父は晩年になり体も頭も急速に衰え亡くなりました。そうやって親が壊れていくのはその時はわからないものです。だから記録はとても有用でした。 父が亡くなるまでいろいろありました。母も病気で亡くなる一方、妹は親の資産に手をつけていました。現在も相続調停中です。 両親が亡くなり妹と争うことになって私が生まれ育った家庭は終焉を迎えました。 そんな中でも、

      • 海外在住相続問題(6) 立替金解決

        アメリカ時間でこんばんは。 海外在住者が直面する争族問題について外国永住の自分の経験から書いています。 両親が相次いで亡くなってからもう一年半以上経ちますが、もう一人の相続人の妹が敵対的で相続が終わりません。お互い弁護士を立てて調停中です。前回までの経緯はこちらから。 資料キター?私が海外在住なのをいい事に親の金を引き出して通帳を隠した妹ですが、調停で要求されても頑なに親の資産情報を提出しません。 妹が資料提供を拒み二回も調停が空転したことで裁判所もさすがに頭にきたよ

        • バイリンガルなんて楽じゃない

          バイリンガルって言葉を見かけますよね。そもそもバイリンガルってどういうことなんでしょうか。 バイリンガルとは子供の頃なら二カ国語で「聞く・話す」ができればバイリンガルですよね。もっと大きくなったら「読み・書き」も必要になります。 という事は同年齢のネイティブと同じぐらい語学力があればバイリンガルということでしょうか。 これが大人だったらどうでしょう。子供と大人の語学力は大幅に違いますよね。 子供は言語を吸収しやすいと言いますが必要な語学力が低く、吸収する内容が簡単です

        徴兵登録とアメリカの公平さ

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        • 海外在住者の相続問題
          6本

        記事

          海外在住相続問題(5) 調停空転

          こんばんは。 海外永住者の争族問題の実体験を書いています。今回はちょっと長いですが、進行中の調停についてです。 Intro調停とは調停委員が仲介して揉め事を解決をするものです。アメリカにもメディエーション(mediation)という似た制度があります。 相続の調停は正式には遺産分割調停と言います。名前の通り遺産を分割する調停です。分割で揉めたり、協議を拒否する相続人がいる場合に調停をします。調停は当事者のうち一人が申し立てます。 海外在住者でも調停を申し立てできます。

          海外在住相続問題(5) 調停空転

          海外在住相続問題(4) 相続税申告攻撃

          こんばんは。 海外永住者が直面中の争族問題を書いています。 Intro相続税は遺産にかかる税金です。協議して分割した遺産の割合に応じて各相続人が払います。 通常は相続人全員が共同で相続税申告をします。相続人が別々に申告することもできますが、これは税務調査が入る確率が高くなります。 私の場合、相続人は海外在住の私と日本在住の妹の二人です。この妹が共同申告を拒否してきたので私一人で海外から相続税申告をすることになりました。 ここまでのあらすじはこちらです。 絶えない揉め

          海外在住相続問題(4) 相続税申告攻撃

          海外在住相続問題(3) 立替金抗争

          こんばんは。 海外在住者が直面する争族問題について海外永住の経験から書いています。 Intro私の相続では妹の多額の立替金請求がありました。 家族の間のちょっとした貸し借りって当事者じゃないと知らない事が多いですよね。私みたいに海外在住者だとなおさらです。 そもそも日常の貸し借りや立て替えは家族同士で勝手にやってればいい話で、私には関係無いと思っていました。海外在住でなくてもふつうはそうですよね。 ただ相続には立替金を債務として扱う制度があり、立替金があれば親の遺産

          海外在住相続問題(3) 立替金抗争

          海外在住相続問題(2) 直前引き出し金と戻らない時間

          こんばんは。 海外在住者が直面する争族問題について自分の経験から書いています。 私の場合は妹による多額の直前引き出しがありました。 直前引き出しとは相続の前に親の預金を相続人(子供)が引き出す事を直前引き出しと言います。 日本の銀行は口座名義人の死亡を知ると口座を凍結します。親の口座は生活費に使っていたりして凍結されると困ってしまいます。そのため相続発生前にお金を引き出す事があります。 引き出して使った残りは親の遺産ですから、相続資産に計上して分割相続します。 こ

          海外在住相続問題(2) 直前引き出し金と戻らない時間

          海外在住相続問題(1) 相続の現実

          相続を知ろう相続っていろいろ大変なんですよね。 海外在住でも相続は他人事ではありません。まだ元気な親と遠く離れて暮らしてると現実味が無いですが、いつかは来る事です。だから相続の決まりや手続きはぜひ知っておいた方がいいと思います。 相続の手続きや相続税申告の詳しい事はネット上で官公庁や士業の方々が情報を発信しています。なのでここでは細かく触れませんが、うんざりするほどいろいろな事があります。 私の経験だと情報を仕入れるのは相続が発生してからでは遅く、前々からある程度の知識

          海外在住相続問題(1) 相続の現実

          海外移住のそのずっと先問題 (相続)

          はじめまして。 海外移住という言葉を最近けっこう目にするようになりました。海外に移住するって言葉から環境から全て違うところで自分の生活を一から築くって事ですよね。 移住したその先には波あり風あり、楽しい事はもちろん辛い事もたくさんあると思います。でも自分で切り拓く人生です。そうやって自分の世界を変えていくって素晴らしいと思います。 海外移住のその先ところで、海外移住したそのずっと先ってどうなるんでしょうか。 数年してその生活が当たり前になっちゃいますよね。で、さらにい

          海外移住のそのずっと先問題 (相続)