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意識のススメ(漫画演出奥義の書『カタルシスプラン』外伝123)

思考停止は退化の始まりです。どう表現することが表現として優れているのか?考えなきゃね。先人がやっていたからというのは理由になりません。人の絵を見て、そっくりに描けば、いい修行になりますが、そこで考えなければならないのは、なぜ元絵がそう描かれているかです。

男を描くには男の線、女には女の、巨大な人描くには巨大を表現する線、キャラに合う服装、構図、意思が強いのか弱いのかも線に現れるべきです。空に浮いた雲なら浮いてると感じさせる気持ち篭った線だとそれらしくなります。リンゴの固さを表現できる線はどんな強さでしょう?髪のすべすべ感はどう表現?答えはどれも一つじゃありません。

考えないで真似すれば劣化してゆきます。悪しき手癖となるのです。形だけを真似る…それは一番みっともないコトなんです。どこかで見たものを形だけ真似て喋らせたセリフ、考えずただ真似て引いてしまった線、なんとなくな気持ちで真似しちゃ駄目なんです。明確な己の意識を探し、見つけたことを描くことが大事です。演出的意味まで考えながら描きましょう。

既視感は親しみにも繋がるからオマージュとしては使いようではあるけれど、形だけの劣化した真似は頭が悪いそれにしか見えないから問題です。
創作にサル真似なんかいらないんですよ。そこに意思がないならね。

先人の偉大な作品からは、どう意識するかを学びましょう!

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