見出し画像

漫画家の大きな過ち(9月14日刊行漫画演出技法書『カタルシスプラン』外伝122)

最初に描く時は迷わず面白いと信じて描き、チェックする時は鬼となって粗探ししよう!自分の作品を簡単に溺愛してはいけない。自分に一番厳しいのは編集以上に自分自身であるべきだ。少しでも気になる所があれば他人の目で駄目出ししよう。作家には自分に厳しくできるもう一人の自分の存在が必要なのだ。

実は大幅な推敲や直しは一から描くより難しい。いい思いつきに囚われて本質を見失ったりするからだ。直すくらいなら丸ごと描き直すという人もいるくらいだ。だから逃げたくなるのだけれど…そこからのツメが「読者にとっての面白さ」になり、大事なのだ。己に厳しくあろう。

ネーム、打ち合わせ、読者の反応…そのどこかで自分の過ちに自分で気付いて尚、過ちと作者自らが認められなかったとしたら…それこそが本当の過ちだ。自分にとっての僅かな綻びは読者にはみっともない大穴だ。
何が大切か論理的に考え、過ちとも向き合えるように作品に対して強い向上心で取り組もう!

己の作品には鬼であれ!


ご愛読ありがとうございます。『カタルシスプラン 面白いと確信して描ける漫画演出 樹崎 聖 』発売となりました!どうぞよろしくおねがい致します。https://www.amazon.co.jp/dp/4907965087/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_VAy2xbJSNX7ZM @amazonJPさんから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?