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#209 基礎練習「ハノンのスケールとアルペジオ」の練習ポイントをあらためて解説!

皆さん、こんにちは!

今日のレッスンnoteは

基礎練習、スケールとアルペジオについて

です。

誰もが通る道、ハノンのスケールとアルペジオについて

・練習の進め方
・注意したいポイント
・よくある疑問へのお答え

などのポイントでお話します。

時間の関係で、今回は主にスケールについてお話していきます。

ハノンについては過去のブログやnoteでも何回か取り上げています。

スケール(音階)に取り組む上でのさまざまな疑問

今回、あらためて
「よしっ、スケールを頑張って練習してみよう!」という方に役立つ情報をまとめたかったのですが、

実際に話していくと、やはり万人の方にぴったりくるアドバイスというのは難しく、

その都度、目的や現状に応じて練習方法や取り組み方をフレキシブルに変えて選んでいく

ということが大切です。

これは曲の練習でも、何でも同じですね。

ただ、「ケースバイケースです」では今回のnoteがまとまりませんので…

・基本の進め方としてのオススメ
・いくつかのパターンを想定した練習方法
・よくある疑問へのお答え

など、皆様のご参考になりそうなポイントをまとめてみました。

具体的には

・何の調から始めたら良いの?
・どのくらいのテンポで練習するの?
・とにかくしっかり弾けば良い?それとも?
・指がくっつく、はっきり弾けない時はどんな練習をすれば良い?
・どのくらい弾けたら次の調に進んでいいの?

などの疑問にお答えしています。

このうち、一つ目のポイント「何の調からどんな順番で進めたら良いの?」という疑問については、こちらのテキストにもまとめておきますね。

何の調からどんな順番で取り組むと良いか?

ショパンは弟子たちに、ロ長調から始めることを勧めたと言います。
人間の手の形に沿っていて、合理的なアドバイスですよね。

私の場合、いくつかの理由から、

・ハ長調からスタート
・指づかい(運指)が同じパターンのものから先にやってしまう
・例外的なもの、難しいものを最後にする

このように進めていくことが多いです。

具体的には

①基本の指づかいで弾ける調
・ハ長調
・ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調
・イ短調、ホ短調、ニ短調、ト短調、ハ短調

以上の10個にまずしっかり取り組み、次に

② ①に近いけれど少し例外的な指づかいの調

・へ長調、へ短調
・ロ長調、ロ短調

ここまでを、まずしっかり定着させます。(ここまで14個)

次に

③黒鍵から始まる調

・変ロ長調、変ホ長調、変イ長調、変ニ長調、変ト長調

④黒鍵から始まる調で、やや弾きにくい調

・変ロ短調、変ホ短調(③の続きに取り組むことが多い)

⑤黒鍵から始まる調で、指づかいが途中で変わる調

・嬰へ短調、嬰ハ短調、嬰ト短調(ややこしいので、ひとつずつ丁寧に取り組む!)

という順で取り組むことが多いですね。

アルペジオに関してはとくに③以降でスケールとは異なる難易度の違いがありますので、それも考慮しながら少し変更を加えたりしつつ、最終的に24調の定着をめざします。

☆ただし、今弾いている曲に関連する調に先に取り組むなど、例外はアリ

他のポイントについては、この後の動画をご覧ください。

(関連noteも多々あります!)


動画の補足

今回の動画内ではお話していませんでしたが、スケールの練習について、いくつかお伝えしたいポイントが他にもありますので、以下箇条書きでまとめます。

・指づかいが覚えられない場合

ここから先は

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