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24.2月オケ練習会②/3月パート練習会

2月2回目オケ練習会

今回の練習会では、チェロのトップサイドをお願いされていた。トップは、いつもはトップサイドのKさん。
そして、この日はオケトレーナーU先生の指揮練だった。そんな日にトップサイドなど、しごかれるに決まっている。

曲は、ブラームス 交響曲第3番1楽章からスタート。
ディヴィジ(上下分かれて弾く)のピッツィカートに課題が出る。上下で合わさるところがハモってないとのこと。難しい部分でないために、油断が出てしまった。

3楽章はチェロのソロから始まる。

「さて。最初はチェロだけで聴かせていただきましょうか。ソロから。」
とU先生。

その指示は別におかしなことではない。
おかしいのは、そのときの周りの雰囲気だった。
「ちゃんと弾けるの〜?」と小馬鹿にしたような感じ。特にコンマス!
コンマスは何故かチェロを(私を?)目の敵にしている(チェロはみんな仲良しだから、たぶんヤキモチ)。
先頭に座る私とKさん、「やってやろうじゃないの。」と、目配せし合った。

結果、U先生から「ほう。いいね。」との反応をいただいた。
ニヤニヤしていたコンマスが「チッ。」と舌打ちするような表情をした。
Kさんと、心の中でガッツポーズ。

ヴィオラのNさん「だって、ブラ3はチェロのための曲だものねぇ。」と仰る。

確かに、チェロの出番が多い曲だ。

でも、チェロの私たち、少なくとも私は、ブラ3をやりたいなんて、一言も言っていない。

前回のブラームスのセクステッドだって、チェロの難易度が高いからやりたくなかったのだ。
なのに、上手く弾けないと他弦の人々は「出来ないのか」と責める。

チェロの皆さんは謙虚なので、喧嘩をわざわざ買うようなマネはしない。地道に努力を重ねる。

私の師匠は数年前、某クラシック雑誌のインタビューで「チェロが美味しい交響曲は、ブラームスのピアノ協奏曲第2番の3楽章ですね。ピアコンでありながら、チェロのための曲です。」と、ドヤ顔で答えていた。

確かにね、そうだよ。ブラームスの描くチェロの旋律は美しいよ。聴くのは大好きだよ。
でも、弾くのは私には難しいの。

それでも頑張ってるんだから、意地悪しないであたたかく見守ってほしいものだ。


3月チェロ&コントラバスパート練習会

トレーナーの先生の都合がつかず、我々だけの練習会となった。

先日の練習会でチェロパートだけ槍玉に挙げられて悔しかったと、その練習会を欠席していたトップのMさんに吐露した。
「それでも、ソロはU先生に及第点をもらったんですよ。」と、Kさんが報告した。

Mさんは我々を労ってくださった。
「では、今日の練習では、U先生に指摘を受けたところを中心に合わせ練習をましょう。」

コントラバスのOさんに聴いてもらい、指南していただくスタイルとなった。

まずは、3楽章のソロ。
「大丈夫、弾けてる。」Oさん、力強く言ってくださる。
「強弱を大袈裟なくらいにすると、格好がつくと思う。最初からピアノだと弱すぎる。3拍目のFで一気にピアノにして、次の1拍でフォルテまで持ってくるといいよ。二度目も同じ。」

同じフレーズを皆で10回くらい繰り返し、やっとOさんから
「ああ、それ、それでいいよ!」
と合格をいただいた。

難しい4楽章の高速パッセージも、皆で合わせてみた。
「最初はゆっくりで、だんだん早くしていきましょう。」
と、これも10回くらい繰り返す。
休符が入るので、個々でカウントするとズレていってしまうが、コントラバスが休符でピッツィカートを入れてくれるので、だいぶわかりやすくなった。

「チェロのピッツィカート部分は裏に隠れてはいけないとU先生に言われました。ヴァイオリンよりも先頭に立って弦全部を引っ張れ、だそうです。」
「なるほど。じゃあ、1楽章の156小節からさらいましょう。」
そんなふうに、3時間みっちり練習した。

全体合奏の爆音の中だと何となく弾けている気がしてしまうが、こうしてパートで取り出すと、出来ていない部分が丸わかりになる。とても有意義な時間だった。

そして、私が前回トップサイドをお願いされた理由もわかった。意外なことに、私はメンバーの中ではまだ弾けているほうだった。それをわかっていたから、Mさんは私を指名したのだった。
そうは言っても…もう、先頭は勘弁してほしいなぁ。


パート練習最後の1時間は、コンサート本番の前座であるロビーコンサートの曲選び。
MさんKさんがいくつか候補の楽譜を用意してくださっていた。

6曲ほどの候補を2曲に絞る。

適当にパートを分けて、初見大会をした。
私は2ndパートを受け持った。
知らない曲ばかりだったけれど、実際弾いてみると、何とか曲になるものなんだなぁ。楽しい。

候補2曲に絞ったところで、二度ほど繰り返し弾いてみた。
「あとは、M先生に聴いてもらって決定しましょう。」
ということになった。

低弦パートによるロビコンは我々がやりたいものを選べる。
なので、ロビコンを終えたら、本番に乗らないで、満足度高く帰りたいぐらいである。

...そう私が言ったら、皆さん同じ気持ちだった(笑)。




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