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「埼玉発世界行き」奨学金特集② ~国際交流協会 並木さんに聞く~

こんにちは!前回に引き続きOliviaです。
今回は、「埼玉発世界行き」奨学金特集中編です!前編ではこれまでの歴史や関わっている方々の思いについてお伺いしました。中編では、これまであまり知られていなかった埼玉県親善大使の制度やその活動についてレポートします。

「埼玉発世界行き」元・現奨学生、埼玉県親善大使同窓会の会員の皆様、更にはこれから「埼玉発世界行き」奨学金への応募を考えている皆様は必読記事です!お楽しみください☺️


■キーワードは「還元(=恩返し、恩送り)」 ~埼玉県親善大使の役割と期待~

ーー前回、埼玉県親善大使について少しだけお話し頂きました。埼玉県と世界の国々・人々の友好の懸け橋になり、埼玉県の魅力を一人でも多くの人にPRしてほしいとのこと。改めて、埼玉県親善大使として最も重要なことを教えて頂きたいです。

最も重要なのは、「埼玉県への還元」です。留学先で懸け橋になってほしい、埼玉県のPRをしてほしいお伝えしましたが、根底には常に「還元」があります。
「埼玉発世界行き」奨学金にせよ、国際プログラムにせよ、その原資は税金と寄附によって成り立っているものです。自分の留学や海外体験活動だけを考える自分中心の視点ではなく、埼玉県、埼玉県親善大使という大きなコミュニティの一員であることを意識して頂ければと思います。そして、コミュニティをより良くするためにどのような貢献ができるか、広い視野を持って考えると良いのではないでしょうか

今回訪問させて頂いた、埼玉県国際交流協会。

ーー「還元」という言葉は読者の方によっては難しく感じられるかもしれません。埼玉県親善大使同窓会では「埼玉県への恩返し・恩送り」という言葉を使うようにしています。

仰る通りで「恩返し・恩送り」の方が分かりやすいかもしれませんね。
例えば、ご飯一つとっても、生産者さんがいて、それを運んでくれる人がいて、料理をしてくれる人がいて、初めて口にすることができます。
留学も同様で、皆さんの努力はもちろんですが、たくさんの人の支えがあってはじめて実現するものです常に誰かに支えて頂いていることを意識しながら、そういう方々への恩返し、コミュニティ全体への還元を考えてほしい、ということです。

■埼玉県親善大使になれるのは「チャンス」!市長にインタビュー?日本祭!?

ーー埼玉県親善大使として活動するために、どのように準備をしたら良いでしょうか。

まずは、埼玉県のことをよく理解することです。そのために、インターネットや書籍で埼玉県について調べて学び、色々な場所に足を運んで頂きたいと思っています。百聞は一見に如かずと言いますが、実際に県内の色々な場所を訪問したり、名物を食べてみたり、五感を使って色々なことを感じ取るのはとても大切です。
仮に20年間埼玉に住んだからといって、埼玉県の良さを知っているとは限りません。まずは徹底的に調べて埼玉県のことをしっかり理解すること。その上で色々な場所に足を運び、その魅力をしっかり整理して言語化することです。

ーー留学してからは、埼玉県親善大使としてどのように活動したら良いでしょうか。

埼玉県親善大使を委嘱されるにあたって大切なことは、「自分の頭で考えること」「実際に経験を積むこと」です。成功しても失敗しても、試行錯誤すること自体が糧になります。

ーー埼玉県親善大使同窓会では、多くの会員の方々が埼玉県親善大使としての活動の事例を共有して下さっています。数百人の授業で埼玉県についてプレゼンテーションをしたり、狭山茶の試飲会を開いたり、寮で日本祭のようなものを開いて寿司などの日本食を振舞ったり、様々な話を聞きます。

素晴らしいですね。
過去には、埼玉県親善大使としてフィンドレ―市長(米国オハイオ州、埼玉県の姉妹都市)にインタビューされた方もいらっしゃいました。学生の立場で市長にインタビューするというのは、とても貴重な経験だったのではないでしょうか。他には、埼玉県親善大使の仲間と共にInstagramを立ち上げて埼玉県の魅力を発信された方もいらっしゃいます。SNS世代の皆さんならではの発想で、素晴らしいと思いました。

ーー海外で自分が埼玉県親善大使であることで興味を持って頂けたり、初対面の人とのスモールトークで盛り上がったという話を聞きました。

埼玉県親善大使を委嘱されたことをチャンスとして捉えてほしいですね。市長へのインタビューの例など、埼玉県親善大使だからこそできることがあるはずです。皆さんにとっても勉強になり、埼玉県への還元にもつながるような方法はたくさんあるのではないでしょうか。

■大切なのは帰国後!4,000人の埼玉県親善大使同士のつながりを

ーー「埼玉県親善大使」に委嘱されるのは渡航中のみと聞いています。例えば、Aさんという人が2024年8月から12月までインドに留学したとします。埼玉県親善大使としての活動は、2024年8月から12月ということですよね?

確かにその通りですが、留学が終わったから埼玉県親善大使としての活動は終わり、と決めつけてしまうのは勿体ないのではないのではないでしょうか。
埼玉県について調べ、自分の言葉で語り、PRするために試行錯誤した経験は糧になったはず。帰国後に後輩や周りの人に還元する、埼玉県親善大使同士の輪を広げるなど、できることはたくさんあるはずです。

埼玉県親善大使同窓会では定期的に懇親会を開催している。
人の輪を広げるだけでなく、社会貢献を考えた企画も実施。
前回は、コロナ渦で打撃を受けた花き業界×能登の復興支援企画を実現。

ーー現地で埼玉県親善大使としての経験を糧に埼玉県親善大使同窓会で活動して下さる方は多くいらっしゃいます。「還元」の第一歩として、同窓会では埼玉県親善大使同士の輪を広げるお手伝いをしていくべく懇親会を開いたり、冠奨学金のスポンサー企業・団体・個人の方々にインタビューをして発信するなどの活動しています。

言葉も文化も違う場所で試行錯誤した経験は、人としての器を広げてくれるものだと思います。その経験やご縁をその先の人生につなげていき、生かして頂きたいと思います。

ーー最後に、これから埼玉県親善大使として活動される方にアドバイスをお願いします。

繰り返しになりますが、キーワードは「還元」です。自己成長のみに留めず、埼玉県親善大使の仲間を含め、多くの人とのつながりを大切に、還元を続けて行って頂ければと思います。



次回は……ついに最終回!「埼玉発世界行き」奨学金の選考についてレポートします!
求める人物像や奨学金の現状・将来についてなど、お役立ち満載の内容となっています。楽しみにしていてください♪


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