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フリーランス1年生へ「僕たちは稼がなくてはいけないんだ」

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クリエイター、ライター、ミュージシャンほか、物事を作ることをお仕事とした「フリーランス(個人事業主)」が投げ出してしまいがちな「税金」。そこで損しないための体験談と対策をまとめて… もっと読む
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20/【フリーランス1年生も安心】10万円控除の青色申告に使えるカンタン帳簿!

●まずは見出しを作ろう Excelを使える人(Googleドキュメントのスプレッドシート、MacのNumbersも大丈夫)なら、計算式を入れてすぐに作れます。表計算ソフトは苦手、という人はとりあえず手書きでも大丈夫ですが、かなり横幅が長くなるので注意してください。 まずは、一番上に日付、内容、入金、それから勘定科目をズラーッっと並べて「列」を作ります。これは私の作ったサンプルなので、勘定科目に「修繕費」や「外注費」などを入れたい方はどんどん横長になりますよ。自分なりの勘定科

19/【フリーランス1年生】確定申告の準備は今日から始める

●本当に「帳簿」を作る意味はあるのか? とりあえず先々(毎年2月)の確定申告のことは置いておいて、 そのために使える「領収書の整理」と「帳簿作り」の実践を開始しましょう。これは、日々進めておかないと「いざ、確定申告」の時期になって、いろいろなことが思い出せなくなったり、領収書の内容がわからなくなったりと大変なことになるからです。 とにかく、ルールとして確定申告には「帳簿」と「経費の領収書」が必要です。 が、冒頭からがっかりする話を書きますよ? せっかく準備した帳簿も整理し

18/【フリーランス1年生】税理士さんはいくらかかる?お金をかける余裕がある?

●勘定科目のおさらい ここまで延々、経費の勘定科目に関して説明してきました。多くのフリーランス、特にライター、クリエイターと言った人たちにとって、おすすめのラインナップは全て説明したつもりです。これまでの勘定科目、くどいようでうがもう1回、紹介した順番におさらいしますね。 地代家賃 業務に使っている家賃、管理費、駐車場代など。自宅の場合家賃の半分が目安 水道光熱費 自宅の場合、電気代は全体の7割。水道代、ガス代は3割を目安 通信費 電話料金、インターネット回線料、レンタル

17/【個人事業主は要チェック】まだまだある勘定科目を見落とさないで

これまでは、みなさんに興味を持ってもらいたいため「そんなものまで経費になるの?」という勘定科目を優先してご紹介してきました。今回はまず、そこから抜け落ちている物もフォローしておきます。 ●もし仕事の一部を人に頼むなら「外注費」 私の場合は、原稿の執筆からイラストやデザインまですべて自分で仕事にしているので発生することはないのですが「外注費」というものがあります。例えば店舗を構えている個人事業主の場合看板やメニュー値段表などクリエイターの方に発注する場合もあるでしょう。もち

16/【生活費か?仕事の経費か?】パソコンやタブレットを買って節税しよう

●パソコンは経費で買っても大丈夫? 仕事でパソコンを使いますよね。私の職業は構成作家なので原稿を書くのにデスクトップパソコンは必需品です。簡単なデザインの仕事も請け負うことが多いためプリンタやフラットベッドスキャナーも持っています。また外出先で原稿書く機会も多いためノートパソコンとタブレットも頻繁に使う、大事な仕事道具です。でもそうでないフリーランスの皆さんも仕事でパソコンを使う事ってあるんじゃないでしょうか?メールを出したり、企画書を作ったり、リモートの打ち合わせに使った

15/【フリーランスは優遇される】悪魔の「接待交際費」を使いこなそう

●接待と聞くとワルの匂いがしちゃう人!はーい! 私が勘定科目の中で一番「うさんくさいなぁ……」と思ったのが「接待交際費」です。 会社の偉い人が取引先の偉い人を連れて食事をしたりキャバクラに入ったりして「いいの、いいの!接待費で落とすから!」みたいなことを言っているテレビドラマのシーンを見たような見ていないような……。 そんなわけで接待交際費というのは我々フリーランスの人間からしたら「ズルしているお金」のようなイメージがありますよね。でも、実はこの「接待交際費」ってフリーラ

14/【フリーランス1年生なら絶対やろう】魔法の勘定項目「研究費」を作る

●万能の勘定科目「研究費」を活用しよう ただし「資料費」だけでは収まりきれないものもあります。観たい映画、読みたい本があっても、直接的には仕事に関係がなさそうなものについてです。そんな場合に便利なのが、もうひとつ新たに作った勘定科目の「研究費」です。 例えば企業であれば「今は役には立たないけれど、成功すれば将来的に収入を得るための研究を日々しています」そのための費用が「研究費」です。 同じように、私たちライターやクリエイターの場合「現状、仕事に関係はしないけれど、将来的に

13/【フリーランスならではの特権】クリエイターなら経費(勘定科目)をこう作る

●勘定科目は自由に作って良い 「海外旅行だって経費で落とせるよ」 それを言うと会社員の人たちは「マジかよ?それ違法じゃないの?」と笑いつつ羨ましがってくれます。そうなんです。会社には事業目的として定められた事業の種類があるので勘定科目はある程度決まったものになってしまいます。しかしフリーランスは自分の仕事を自分で管理することが前提です。だから、それにまつわる経費も自由に作ることができるわけです。これはフリーランスならではの節税の大きな強みになります。大いに活用しましょう。

12/【ちょっとズルいけどトクをする】フリーランスなら楽しい旅行に経費で行ける

●「経費」で贅沢するのは収入次第 「交通費が経費になるならタクシーだって乗り放題だ!ラッキー!」 と思われるかもしれませんがこれは間違いです。経費として申請することは「節税(支払う税金を少なくするため)」には大事なことですが、その時に使ったタクシー代がチャラになるわけではないことを重々承知しておいてください。経費でタクシーにノリまくったりすれば、その時のお財布が寂しくなるのは明らかです。 ●フリーランスなら経費で海外旅行に行くのも可能! その代わり、収入が上がってお財布

11/【フリーランスなら今日からはじめる】交通費は場所と要件のメモをとっておく

●今しておける帳簿づくりのためのメモづくり ここまで読んでいただいた上で フリーランスがどんな記録をつければ良いかもう一度おさらいしておきます。まずは「日付順」に仕事に使った経費の「金額」と「内容」そしてそれが「どの勘定項目に該当する」のかを書いておきます。そして、原則として金額に見合った領収書をセットで保管しておくこと。こんな感じで手書きでもいいし、Excelで表を作っておけば計算が便利になるし、それが「帳簿」として使えます。 なぜおさらいするかと言うとこうして私の説明

10/【フリーランス1年生は知っておこう】イマドキの「通信費」は工夫すべき重要項目

●通信費は面倒くさい!だからラフでいい! 通信費と言うと一般に電話代のことを指します。いや……その昔は電話代のことを指しました。ところが今、実際に電話回線で電話をしている人はどのぐらいいるでしょうか?もちろん打ち合わせで電話を使う事もあるでしょうが。現実に多いのは電子メールのやりとりや SNSだったりするのではないでしょうか?パソコンに限らずスマホがメインという方もいらっしゃるかもしれません。通信の基本が電話回線からインターネットに変わってしまっているのです。 つまり通

9/【フリーランス1年生へ】「それ経費です!」生活費だと思っていたら損をする

●「生活費は仕事には関係ありません」で、いいの? 日々の生活の中でどうしてもかかってしまうのが生活費その中でも家賃は経費で落とせるという話を書きましたつまり生活費として認識していたものの一部は、自宅で仕事をしているフリーランスにとって経費でもあるということなのです生活に関する他の費用も家賃同様経費に入れることができます 例えば「水道光熱費」もその一つです 飲食店を始めるなら当然厨房で使う水道代や電気代もそのまま経費として申請することはできます。 また、私のような原稿を書

8/フリーランス1年生!家賃の半分は「経費」に出来ますよ!

●家賃を経費に出来るなんて知らなかった 収入の中で一番大きな割合を占める出費って何でしょうか?都市部で生活している人にとっては家賃は食費より何より一番お金がかかるはず。 個人事業主に関して言えば「家賃」は経費として申請して節税に使うことができるのです。 会社員の人に話すと驚かれることがあるんです。 「家賃って生活費じゃないの?」と。 もちろん生活費ですし、生活費は事業に係る経費とは別のものです。だからこそ、その一部でも経費として落とすことができれば大きな節税になるわけです

7/【フリーランス1年生は知っておきたい】経費は思っているより自由です

●節税に必要な2択は「売上を下げる」か「経費を上げる」 そもそも「勘定科目」なんて言葉、これまで聞いたことなかったって人、多いと思うんですよ!わたしもそう!誰も教えてくれなかったし、確定申告をする時、国税局のe-taxのページにだって書いてない(そもそも白色申告には必要ないから最低限の知識というわけでもないんです)。前回も説明しましたが「勘定科目」とは個人事業主の仕事にまつわる経費の種類のことです。 結局、ややこしい本を不安な気持ちになりながら読むか、誰かから話を聞くしか