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2/【フリーランス1年生は絶対知っておきたい】確定申告の白色、青色って何?

●確定申告って何?

会社を辞めた人。
自分で独り立ちして個人事業主になった人。
いわゆるフリーランスの人たちは税金の手続きを自分でしなくてはいけません。 会社に所属している人は会社がそのあたりのことを全部やってくれているので気にしたこともないでしょう。実際、私も若い頃は構成作家の会社に所属する会社員だとだったので経理は全て会社任せでした。

会社の経理の人に言われるがまま年末調整にサインをしてはいおしまい。所得税は会社が給料から天引きして納付してくれるのですが(これを源泉徴収と言います)、上手くいけば年始には払いすぎた税金が還付金として戻ってきたり(大儲けしている人によっては追加して税金を納めなければならないこともあるようですが、私はそんなこと一度もありません)します。でも、フリーランスになるまではその仕組みを知ることはありませんでした。ところが会社を辞めて個人事業主になった途端、税金の手続きは自分でやらないといけないという現実に突き当たったのです。

●「給料」と「事業所得」


個人事業主は会社がやっていてくれたことを全て自分でやらなければならないのです。なぜか?
これまでは会社が儲けた利益を「給料」という形で私たちは分けてもらっていたわけです。
ところが個人事業主になれば稼いだものはすべて自分の「事業所得」になります。これは「給料」とは全く別のもの。利益を得た当人が税金を申告するということなのです。一年間の事業を生産しそれをもとに税務報告書を作成して所得税を納める作業が「確定申告」です。 

しかも確定申告には白色申告と青色申告の2種類があると言うんですよ。
20年くらい前、独立したときに税務署に行ったときは「どちらでもいいですよ」と言われました。
「簡単なのは白色申告ですよ」と言われたので言われるがまま白色申告を続けていました。当時は、白色申告であれば「帳簿」すら必要がなかったからです。
確かに、確定申告の時期に税務署に行って、必要書類になんとなく数字を書いたら提出書が出来上がります。それを現場の担当者に確認しながらやればなんとかなりました。(それでも半日くらいは潰れましたが)今では、白色申告でも簡単な帳簿と経費に使った領収書で申告書を書きますが、以前は帳簿なしでも申告することができたんです。

●「控除」の意味もわからなかった


それに対して青色申告は複式簿記によるかなり面倒くさい帳簿と領収書が必要と言われています。実際には簡単な帳簿で青色申告をすることが可能ですが、青色申告の得する特典、最高65万円の税金控除などを受けることができません。
まず税金のことを考えたことのない「面倒くさがり屋」にとって「控除」っていうものがわからないんですよね。控除とは「所得から差し引いていい金額」のことです。 所得のトータル金額が少なくなれば所得税の額も低くなりますから、控除額が大きいとそれだけ得をする。いや、逆かな?控除を受けないと、余計に税金を取られて損をする、と考えたほうが良いかもしれません。
そもそもなぜ控除という仕組みがあるのかといえば家族を養っていたり病気で医療費がかかっていたりボランティアで寄付をしていたり、やむを得ない出費が多い人への配慮のために作られたものです。青色申告での控除に関して言えば、きちんと帳簿をつけて申告した、という人へのボーナス という意味合いになるようです。控除額が多いほど所得税が少なくなります。

そんなわけで、これまでは稼ぎの多い人が青色申告。ちょぼちょぼしか稼ぎがない人は白色申告、と棲み分けがされてたのもわかります。 例えばフリーランス1年目ほとんど稼ぎがなくて赤字になってしまったような人たちにとっては税金の控除も何もありません。 だからメリットがひとつもないように思えるんです。 でも、控除額で所得が減れば、税金も安くなり、源泉徴収として収入から引かれていた(知らないところで税金として納めていた)金額によっては、「払いすぎなので税金をお返しします」という「還付金」が発生します。 

なんだか「控除」っていいもんだな。いやいや、控除受けられないなんて、大損じゃないの?って思うようになってきたでしょ?

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