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20/【フリーランス1年生も安心】10万円控除の青色申告に使えるカンタン帳簿!

●まずは見出しを作ろう

Excelを使える人(Googleドキュメントのスプレッドシート、MacのNumbersも大丈夫)なら、計算式を入れてすぐに作れます。表計算ソフトは苦手、という人はとりあえず手書きでも大丈夫ですが、かなり横幅が長くなるので注意してください。
まずは、一番上に日付、内容、入金、それから勘定科目をズラーッっと並べて「列」を作ります。これは私の作ったサンプルなので、勘定科目に「修繕費」や「外注費」などを入れたい方はどんどん横長になりますよ。自分なりの勘定科目を書いてください

日付、内容、入金、勘定科目と見出しをつける

●入金、出金の日付順に金額を入れていく

あとは入金と経費が発生した順番に、領収書を見ながら該当する列に金額を書き込んでいきます。(サンプルの数字は架空のものです)
月々の収支を可視化することで、税務署の人に「なるほど、これは帳簿ですね」と理解してもらうためです。(実際は、月々の収支ってそこまで問題じゃないのが、明日は風まかせのフリーランスなんですけどね)
わたしは、入金のみひと月の合計を出しています。

サンプルの数字は架空のものです

ひと月終えたら、これと同じフォーマットで、2月、3月と続けていき12月まで埋めていくのです。Excelだとどんどん下に伸びていきますし、手書きの人ならページを変えるのが良いですね。
1年の終わりには、そこまでの列(入金と各勘定科目)の合計を出します。私はスプレッドシートに関数を入れて全て合計が出るようにしています。

どうですか?。最初に紹介した「メモ」と大きく変わりませんよね?

●確定申告に必要なのは「経費ごとの合計金額」

確定申告の時には「年間でどの勘定科目をいくら使ったか?」を入力することになりますので「各勘定科目(経費ごと)の年間の合計金額」を出しておくことで、確定申告も楽になりますよ!
手書きの人は電卓で計算する必要がありますが、Excelやスプレッドシートを使っていれば予め関数を入れて自動計算させておけるので楽ちんです。「Excelなんて使ったこと無いけど、勝手に計算してくれるのはいいなあ……わたしもやりたいなあ……」という人は身近でExcelの関数を使える人(ごく初歩的な関数の使い方しかしていません)に教えてもらうのでもいいでしょう。

●「すきまの教室」の宣伝もしておきます


手前味噌ですが、私の「すきまの教室」(https://alice01.com/sukima/)なら有料ですが、まるきり同じものを作る指導をリモートでサクッと2時間でマスターできます。

すきまの教室/齋藤貴義

googleドキュメントを使えば、受講料のほかは無料です!
しかも、この帳簿、一回使ってしまえばコピーすることで何年も使い続けられます。(ただし、形式が「複式簿記」ではないため、青色申告でも控除は10万円です)
非常にシンプルな帳簿ではありますが、わたしは確定申告だけでなく、このカンタン帳簿で「日本政策金融公庫」の審査の上、融資までうけていますから「一番シンプルな帳簿」としてきちんと役目を果たすことは実証済みです。

●あとは、帳簿をつけ始めるだけ!
20回にわたって、なるべく「ひらたい文章」で確定申告に必要な「勘定科目」について紹介してきました。長年、確定申告をしている人からも「それは知らなかった」「そうすれば経費になるのか」といった反響もいただくようになっています。ここまで書いたこと、本当に「誰も教えてくれない」んです。税理士に相談しなければ出てこないし、もっと言えば「知らない人は税理士に相談しよう」とも思わない。それで、確定申告しろ!っていうのは、ひどい話だと思います。でも、フリーランスの人たちはみんな、おのおのが工夫をしながら乗り越えてきています。

20回、すべてを読んでくれたあなたなら、もう大丈夫!!確定申告の準備はこれで完了です!あとは、今日から帳簿をつけはじめて確定申告で損しないように、いや、得するようにしましょう!

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