ミシッション・ビジョン・バリューの浸透は、組織をより柔軟に・力強く動かす基盤になる。でも、やるなら中途半端ではなく徹底的に!!
「サイボウズ×フューチャーセッションズ 変革期を乗り越えて成長する組織 未来へ向けたミッション・ビジョン・バリュー活かし方とは?」に登壇させていただきました。
<https://bit.ly/2nmg9p3>
ファシリテーターを務めてくださった、(株)フューチャーセッションズ 芝池さん、ご一緒してくださった(株)ハースト婦人画報社 池原さん、サイボウズ(株) なかむらさん、フューチャーセッションズ 有福さん、お声がけくださった フューチャーセッションズ 最上さん、スタッフのみなさま、楽しく学びの多い時間をありがとうございました!
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当日は、有福さんが、マクロ的な視点からのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)のお話し、池原さん・なかむらさんが、企業におけるMVVの具体的な策定・浸透・活用についてお話しいただいたので、私からは、より組織づくりに焦点を当てて、「ミッション・ビジョン・バリューにおける組織の問題」についてお話しさせていただきました。後半のパネルディスカッションにも出させてもらいました!
私が、MVVの浸透を考える上で重要だと思うのは下記の点からです。
➀組織/ 業務に対するコミットメントの向上
組織がなぜ存在するのか?
社会にどのように貢献するのか?
どのような社会を実現したいのか?
どの様な価値観を大切にしながらビジネスをするのか?
それは自分にとってどのような意義があるのか?
について考えることは、組織に対するコミットメントを高めることにも繋がります。
人は、自分の行動について、意義を求めます。
それが、利己的なものよりも、「自分以上の何か大きなものに対して貢献できた」(シネック 2019)と感じられたときに、より業務に対してエネルギーを注ぐことができます。
こうしたMVVと日常業務を紐づけ、意味付けをサポートすることも、マネージャーの大切な仕事になってきています。
②コミュニケーションの円滑性の向上
組織にはいろんな"隠された前提"が存在します。
働き方や仕事の進め方に関するそれぞれの価値観や信念。
メンバー間で発生する仕事のアウトプットや進め方の不一致、ミスコミュニケーションは、前提となっている価値観や信念が共有できてないから起こる部分もあります。
MVVというより深いレベルでの価値観を言語化し、見える化し、共有することで、暗黙の前提がクリアになり、業務におけるコミュニケーションがより円滑化します。
③現場の柔軟性の向上
日々、複雑性が増し、変化が早いビジネス環境においては、誰も明確な正解を知りません。
上長に、指示を仰いでる間に、また状況が変わっていく。
現場、現場で、直面する問題にフットワークよく、対応していく必要性が高まっています。
ただ、その時に、現場担当者がなんでも好き勝手にやっていいよ!ということになると、組織的な取り組みができなくなってしまいます。
ある程度の力の方向性や大きさを揃えるための指針が必要となります。それがMVVです。
MVVを共有できてるからこそ、各自のアクションが組織としての期待から大きく外れることなく、組織的な歩調を合わせることができ、現場の柔軟性が増していきます!(現場に対する信頼にも繋がりますね!)。
④勝ち/ 価値パターンの共有化
MVVと戦略/ 戦術との繋がりという意味では、特にValue(大切にしている価値観)の部分には、組織としての勝ち/ 価値パターンがあらわれてくると思います。
どの様な価値(仕事の進め方)を大切にしながら、競合他社に対して優位性を築いていくのか? お客様に貢献していくのか?
表面的な打ち手というより、その背景にある深いレベルでの、会社の勝ちパターンを明文化していく。
そうすることで、MVVが単なるお題目ではなく、よりビジネスの現場で使われる"生きた言葉"になっていきます。
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もちろん、MVVの重要性はわかっていても、なかなか浸透させられないという声もよく伺います。
例えば、JALさんは、経営破綻後、稲盛さんが入られてから、JALの社員が大切にする「フィロソフィー」を、ボトムアップ型で策定し、それを浸透させるために、全従業員約3万2千人が年3回×2時間の研修を、部門横断で実施していたそうです(金子 2017)。
それぐらいの時間とお金をかけなければ、現場で使える意味での浸透と定着までは至らないのかも知れません。
また、社員が日々のフィロソフィーの現場実践を、自分の言葉で語り、共有するための施にも取り組まれています。フィロフィーと現場の実践を繋げ、自分の言葉で語ることによる、”ジブンゴト化”も大切な要素です。
中途半端な導入により、言行不一致な状況が発生すると、組織メンバーのモチベーションを下げてしまうという研究もあるので、要注意です。
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MVVの浸透は、組織をより柔軟に・力強く動かす基盤になります。
でも、もしやるなら、中途半端ではなく徹底的に進める!!という、マネジメントや担当者の覚悟が必要になるのだと思います。
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Q:組織のMVVがもし、全社員、もしくは、少なくともご自分が所属しているチームで、語り、共有することができたとしたら、どの様な変化が生まれてくると思いますか?
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