見出し画像

【オリジナルへの固執が一番危ない!?】

オリジナルの曲を作ってます。
オリジナルのバンドやってます。
オリジナルアレンジです。

開口一番
こう自己紹介する
ミュージシャンを
僕は基本的に信用しません。

その理由について公開します!


クリエイティブな
ミュージシャン稼業ならば
オリジナルなのが当たり前!

そう思っていませんか?


もちろん

本質的には
全くもって正解です。

僕もそう思います。


でも

「オリジナル」

この単語を簡単に使う人は
その言葉の危険な側面に
全く気づいていない!

ということが殆どです。


どういうことなのか?

というと


【そもそもオリジナルって
 他人には伝わらない!】


作っている方は
自分らしくて
今までにない
サウンドが作れると
本質的に満足します。

そして

その勢いのまま
他の人にも同じように
伝わるだろうと思って
勢い込んで
リリースするのですが
全然反応がない!

それもそのはず。

もしそれが本当に
オリジナルで
今までにないサウンド
だったとしたら

「誰もその良さを
 判断できない!」

のです。


普通の人の
感性というのは
8割くらい今まで
聞いたことのある
心地いいもの。

2割くらい
新しくて
時代のトンがりを
感じるもの!

このくらいの
割合でないと
そもそも良さが
わからないのです。


「だから素人はダメなんだよ!」

と断ずるのは簡単です。

あなたも
門外漢の分野になった途端
同じ反応をしているはずです。

「良さがよくわかんないな!」

と本能的に感じて
その後バッサリ
切り捨てているはず。


これが

「オリジナル」だと
とっても起こりやすいのです!


オリジナルバンドのライブ
だとライブハウスがスカスカ。

逆に

70年代ハードロック
のコピーバンドです!

というと
それなりに人が入る。

良い悪いは置いておいて
これが現実です。


本人はオリジナルが良い
と思っていても
現実、箸にも棒にも
引っかからない!

本当によく起こる現象です。


また

「オリジナル」
に必要以上に
こだわりが強い人は

過剰なほどの
「自己顕示欲求」や
「自己承認欲求」を
抱えていることが多い。

それも正しく使えば
表現者として
武器になります。

大抵の人は
感情に振り回されて
自爆してしまいます。


なぜなら

【守破離ができないから!】

「守破離」とは
能や歌舞伎、茶道など
日本古来からある芸事を
習得するときの流れのこと。

「守」
まずは師匠の型を
忠実に守り
自分のものとする段階。

「破」
守で体得した型を
より自分にあった形に
作り変え既存の型を破る段階。

「離」
最終的には型そのものからも
離れ、自由に表現できる段階。


表現というのは
どんなジャンルでも
概ね上記の流れを辿ると
最短距離かつ
自分らしい
オリジナルの域に
到達しやすいです。


でも

「オリジナル」
へのこだわりが
過剰に強い人は
この初期段階の
「守」ができません。

我が強すぎて
他人に素直に習うことができず
ずっと自分の狭い世界の中で
自分と戦ってしまいます。
(不思議なことに
 客観的にそう見える
 人ほど自分は素直で
 他人の話を聞くタイプだ!
 と言ったりします。笑)


「ミュージシャン35歳限界説」

というのが
一部の音楽家の中で
都市伝説(?)として
あるのですが。


これはあながち
間違いではなく
親からもらった才能や
ルックスだけで喰ってきた
ミュージシャンが
35歳を境にまったく
仕事がなくなる現象です。


全員がそういうわけ
ではないので
この説自体はまゆつばですが

僕が知る限りでは
かなりの確率でこれは
実際に起こっています。


でも

考えてみれば当たり前。

ちょっと才能があり
自己顕示欲丸出しでも
若い頃はそれなりに認められた。

ところが

年を食ってきて
本質的な音楽の能力を
求められるように
なってきたとき

「守破離」を
やってこなかったので
内容がスカスカ。

そして

着実に
「守破離」をやってきた
同年代のミュージシャンと
比べると明らかに
音楽性、そして人間性に
雲泥の差が生まれている!


もう歯が立たない状況で
音楽家をあえなく廃業…。


極端ではなく
現実によく起こっています!


「オリジナル」
この単語を軽く使う人は
結構危ないです!

ぜひ本質を理解しつつ
本物のオリジナルサウンドを
読者の皆様には
手に入れていただきたい!

と心から思います。

音楽の分野でお話ししましたが
実は全ての分野で同様の事が
起こっていると感じます。

ピンときた人は
ぜひ参考にしてみてください。


本日もガツンと
グルーヴしていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?