スマートシティを名古屋走りで

人は、より便利でスムーズに暮らすことを望むかと思うのだが、必ずしもそうではなさそうだ。

例えば、あらゆる局面で「待ち時間」が解消することには満場一致で賛成となるだろうが、それを実行するための「情報収集」に反対する人が多いことは、Googleがトロントのスマートシティ化を断念した事実からも明らかになっている。

中国は中央集権的で民に有無を言わさず収集したビッグデータとAIの活用によって市内の渋滞を解消したが、他方で日本においての交通事情といえば、進路変更時のウインカーすら出さない運転者が増えてきたように思える。

我々は他者と情報交換することで何を失うのだろうか。

個人情報の死守、並びに「名古屋走り」をする諸君においては、その豊かさの言語化に努めてほしい。

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