斎藤清二

社会保険労務士として東京(新宿)で人事・労務支援を行う会社を経営しています。 ΣTIM…

斎藤清二

社会保険労務士として東京(新宿)で人事・労務支援を行う会社を経営しています。 ΣTIMES:http://sigmatimes.com Σチャンネル(Youtube):https://youtube.com/channel/UCNZF0gnVR2zVU9EJisSzmgQ

最近の記事

「快」「不快」から自己を知る

何か目的を設定し、達成しようとする時に事前に自己を知ることは重要です。 自分の好き、嫌いを知るだけでも好きな仕事が来た時にどのように仕事をすべきか?嫌いな仕事が来たときにどのように仕事をすべきか?そこをスタート地点にして考えることが可能になります。 好きな仕事は自分で行って、他者や部下への共有がおざなりになりがちですし、逆に嫌いな仕事は他人に任せて、いつまでたっても嫌いであり苦手な仕事になりがちだと思います。 自己を知るスタート地点は、原初的な「快」「不快」の感情を自分

    • 夏目漱石の「道楽と職業」

      夏目漱石が好きで、学生時代に漱石作品、書簡集、その他関係者が書いた漱石に関する本を読んだり、漱石関係の講演会に参加したりしていました。 小説などに関しては、ただ単に話しとして読んでも面白いですが、時代を超えても漱石が評価される理由は、物事の本質を捉える能力だと言われています。本質を捉えた考え方は時代を超えても色あせることなく、我々に気づきを与えてくれます。 夏目漱石の仕事に関する考えを一部引用します。 (『道楽と職業』「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房 より抜粋)

      • 世のため人のために働くことと利益追求が矛盾しない理由

        仕事をする上で、「なぜ働くのか?」という目的を明確に持つこと、そして「その目的をもとに働く事は正当か?」という問いに対して、正当だと回答できるようにすることがとても重要だと考えています。 これらの問いに明確に回答できないと、仕事に対するモチベーションを高く維持することは難しいし、自分のやっていることが本当に正しいのかモヤモヤしていては活発な行動は期待できないはずです。また、そういった気持ちで働くのも楽しくないはずで、幸せに生きるためには仕事に対する価値を明確に理解している必

        • 自己成長と忍耐

          私は、個人の成長は「忍耐」の中にあると考えていて、稲盛和夫の「仕事は人間成長のための修行の場である」という言葉にはとても共感を覚えます。「修行=忍耐」です。 「忍耐=他者からの評価」という等式は成り立ちませんが「忍耐=自己成長」という等式は成り立つと強く信じています。 自分の人生を良い物にしようと考え、行動した際には必ず忍耐が求められ、その忍耐がすぐに結果(他者からの評価)に繋がらなかったとしても、自己成長の先に結果(他者からの評価)があると考えられるので、忍耐は良い人生

        「快」「不快」から自己を知る

          『期待させること』の必要性

          仕事をしていて、常々思うのが「期待させること」の重要性です。 営業活動は、お客様に我々のサービスを説明して、我々のサービスを受けた時に得られるであろう将来の利益を期待させる行為であり、「期待させること」ができなければ受注には繋がりません。 また、社内で仕事をする上においても上司にたいして業務遂行ができると「期待させること」ができればいろいろな仕事を任せてもらえますし、同僚に対して、一緒に協力して問題解決してくれると「期待させること」ができれば、一見、自分に関係無いと思われ

          『期待させること』の必要性

          人の役に立ちたいという仕事観について

          就活生と話しをすると「誰かの役に立つ仕事がしたい」と言う就活生が多くいます。 とても素晴らしい考え方だと思います。それに対して、「どのぐらいの規模の人に、どの程度役に立ちたいと考えているのですか?」と聞くと、「そこまでは考えていませんでした。ただ、誰かの役に立ちたいと思っています。」と回答される方が多いです。 誰かの役に立つことはある意味簡単です。 特定の個人から頼まれたことを、頼まれた通りに行えば、その特定の個人の役には立てる。感謝もされるでしょう。仕事を始めれば、上

          人の役に立ちたいという仕事観について

          良いポジティブ、悪いポジティブ

           ポジティブとネガティブ、一般的にはポジティブになった方が良いと言われていますが、ポジティブの中にも良くないポジティブがあり、ネガティブの中にも良いネガティブがあります。  良いポジティブ、悪いポジティブの判断基準は単純明快です。  判断基準は、その思考をすることで自分の掲げている目標にどれだけ近づけるかです。 ポジティブな思考、ネガティブな思考を目標達成のためのひとつの道具と捉え、ポジティブになったほうが自分にとって良いと考えられることについてはポジティブに考え、ネガ

          良いポジティブ、悪いポジティブ

          稲盛和夫と利他心の動機

           私は稲盛和夫が好きた。いままで複数冊、稲盛さんの本を読んできて、どれも同じようなことばっかり書いてあるな(実際同じエピソードの話が多い)と思うのだけれど、毎回何かしらの感動があり、本当に読んで良かったなと思える。  何に一番感動するかというと、常に自分の行動を、利己心からくる物なのか?利他心からくる物なのかと考えて、利他心からくる物であれば行動しても良いという規範を作って、それに従って判断をしているという所だ。 「考え方ひとつで人生は変わる」に稲盛さんが通信事業に参入し

          稲盛和夫と利他心の動機

          怒られた時の不快感はどこからくるのか?

           仕事において上司から怒られた時に感じる不快感はどこから来るのか、考えてみました。 (私が怒られた時に感じる不快感を元に書いているので、必ずみながそうかは分かりませんが・・・怒られた時の思考法として参考になると思います。) 主に上司から怒られた時の不快感の原因は3つに分けられます。 ①運命に対する不快感 何の因果か、上司に怒られているという運命、そういう環境、境遇に陥ったことに対する不快感。上司に怒られるために生まれてきたわけでもないのに、などの思考になって自分の人生が

          怒られた時の不快感はどこからくるのか?

          自己評価と他者評価~誰から評価されたい?~

          仕事をしていると、自己評価と他者評価の違いを実感する機会は多い。  自己評価と他者評価で違いがでるケースは以下の2パターンしかない。 1.自己評価は「高い」、他者評価は「低い」 2.自己評価は「低い」、他者評価は「高い」  同じように自己評価と他者評価が同じケースは以下の2パターンとなる。 3. 自己評価は「高い」、他者評価も「高い」 4.自己評価は「低い」、他者評価は「低い」  他者がお客さんでも上司でも同僚でも、問題になるケースは1.と4.の他者からの評価が

          自己評価と他者評価~誰から評価されたい?~

          人生がうまくいかない2つのパターンと解決法

          人生がうまくいっていないと感じている人には、大きく分けて2つのパターンがあります。 1つ目のパターンは、何かやりたいという気持ち(エネルギー)はあるが、何をやっていいか分からない。やりたいことはあるがうまくいかない。 2つ目のパターンは、何かやりたいという気持ち(エネルギー)もない。 1つ目のパターンの人には、具体的に何をすべきか方向性を示してあげる必要があります。何をすべきかを論理的に伝える必要があります。 2つ目のパターンの人には、具体的に何をすべきかを伝える前に

          人生がうまくいかない2つのパターンと解決法

          会社からの評価と労働時間、給与の関係、なぜ昇進を断る従業員がいるのか?

          会社からの評価と労働時間、給与について考えてみたいと思います。 例として、以下の①~③の時給、労働時間、月給を見てください。 ①一般社員の1時間あたりの給与が2,000円だとして、月に160時間の労働時間を設定すると、月の給与は320,000円になります。 ②A課長さんの1時間あたりの給与が2,500円だとして、月に160時間の労働時間を設定すると、月の給与は400,000円になります。 ③B課長さんの1時間あたりの給与が2,000円だとして、月に200時間の労働時間

          会社からの評価と労働時間、給与の関係、なぜ昇進を断る従業員がいるのか?

          就職活動のゴールを「特定の企業に採用されること」に設定しない方が良い理由

          多くの人が大学受験を経験することと関係があると思うのですが、多くの就活生が「特定の企業に採用されること」を目標にしていると感じることがあります。 大学受験と就職活動を同型の活動と捉えていて「一定期間集中して取り組めば良い活動」と考えているふしがあるように感じるのですが、これを読んでいる方はどう感じますか? 日本の大学は、一度入学してしまうと、よほどのことが無い限り進級できたり、卒業できるという構造になっていて(かくいう私は、大学に行かない時期があって、大学自体は1年留年し

          就職活動のゴールを「特定の企業に採用されること」に設定しない方が良い理由

          企画のある成長と企画のない成長

          個人の成長は、過去からの変化によって判断されます。 過去にできなかったことができるようになった時、過去にはそんなことをやっていると思っていなかったことが当たり前のようにできている時、過去の自分と今の自分を比べて成長を感じるはずです。 成長をしたいという気持ちを持つということは、今できないことを未来の時点でできるようになりたいと思うということです。 成長には2種類あると思います。それは企画のない成長と企画のある成長です。 企画のない成長は、どうなっていたいという明確な思

          企画のある成長と企画のない成長

          気づきを与える、気づきを得る

          他人に気づきを与えたいと思うならば、まずは他人から気づきを得ることが重要です。 気づきを得るというと、誰かが何かを話して、その話しが「良い話」だったら、気づきが得られて「悪い話」だったら気づきが得られないというような、他人の話しに依存したもの、受動的な物と考えてしまいがちです。 「いやぁ、いい話しでしたね。目から鱗でした。お話しから多くの気づきが得られました。有益な時間を過ごせました。」 となるか、 「何が言いたいのかわからなかった。全然共感できなかった。気づきが何も

          気づきを与える、気づきを得る

          自分の好きなこと、他人の好きなこと

          人生を良い物にするためには、自分の好きなこと、他人の好きなことについて考えることが必要です。他人とは、自分の隣にいる人という狭義の意味でもあり、広義では、会社や社会という意味です。 自分と他人の好きなことが一致していれば、それを行うことが自分にとっても他人にとっても良いことになります。いわゆるWin-Winの関係です。 自分の好きなことと他人が好きなことが一致している範囲が大きければ大きいほど、いわゆるWin-Winの関係が生まれ、人生が良いものになるはずです。これに同意

          自分の好きなこと、他人の好きなこと