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恩返しをどこにするか

自分が大変な時に誰かに助けてもらったら、その分恩返しをしたいと思います。
助けてくれた人が大変な状況になった時に、助けてあげられれば良いな。と思います。

でも多くの場合、自分を助けてくれた人は、他人を助けるぐらい力と能力があって、余裕がある人なので、そこまで大変な状況に陥ることが無く、助ける機会もありません。

そういう場合に、無理にその人の役に立とうとするのではなくて、自分がその人に助けてもらったように、他人を助けてあげるのが良いと思います。

個々人で見ると恩返しができてないようにも感じますが、視点を社会に移して見れば、自分が受けた恩を、他人に恩返しすることで社会が少し良くなり、それによって最初に助けてくれた人も含めた社会に恩返しができると思います。

個別の人間関係で起こる、個別の価値のやりとりに着目しすぎると、価値のやりとりが閉じられた物になり、社会全体を良くすることにはつながらないと感じます。そうではなくて個別の人間関係で起こる、個別の価値のやりとり自体が社会の中で行われていると広く捉え、閉じられた場での価値の提供ではなく、広く社会に対して恩返しをしようと考えるのが良いと思います。

例えば、親子間での価値のやり取りに固執しすぎれば、親は育てた子から何が得られるのかを考えてしまいます。子は親に対して何か返さなければならない。と考えてしまいます。つきつめて考えると価値のやりとりは、個別の親子間で終わってしまい、価値が第3者や未来に繋がっていきません。価値のやりとりを広く捉えて、親から与えられた価値を自分の子に与えようとすると、価値のやりとりが個別の人間関係を超えた所まで、未来まで広がっていきます。

仕事でもそうですが、人生において、多くの人に助けてもらって今の自分があると思います。そしていろんな人にこれからも助けられるのだと思います。助けてくれた人、一人一人に恩返しするのは物理的に難しいような気がしますし、それに固執してしまえば、その分社会をもっと良くする機会を失うような気がします。助けてもらったことに感謝して、その分他人を助けていく、社会へ価値を返していく気持ちで生きると、良く生きられると思います。

場合によっては自分が他人を助けることもあると思います。その時にもその人から何か返ってくることを期待するのではなく、その人が他人を助け、そして、何か社会が少しでも良くなるような行動をすることを期待します。

以上

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