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#10 格言:頭上の余白は敵だ(笑)

ゆうきまさみ先生の漫画「究極超人あ〜る」で語られている格言の一つでございます(笑)

初めてこの漫画を読んだ時には、「ふーん・・・」くらいの感覚だったのですが、写真を学び始めた後では見方が変わっておりました。自分の立場が変わると視点が変わる好例ですね。

最近のスマホの普及で、昔に比べて縦構図が増えています。そこで、多く観られるようになってきてしまったのが、人物の頭の上に余白を作ってしまっている写真です。

被写体にレンズを向けて、何も考えずに写真を撮ると、普通は「日の丸構図」になります。私は被写体を分かりやすく表現する構図として、とても有効だと考えています。しかし、ここで問題になるのは左右方向ではなく、上下方向の被写体の位置です。以下、CGで表現してみます。

日の丸構図の例

顔を画面の中心に配置してしまうと、頭上に大きな空白ができてしまいます。いかがでしょうか、何か入れたくなったりしませんか? つまり、この構図は、頭上に何かを入れることを予定している言っても良いでしょう。
カメラマンによっては、レンズで一番歪みが少ない場所を使うために、敢えてこの構図で撮影する方もいますが、世に出てくることはありません。

では、どうすればよいか? 以下をご覧ください。

日の丸構図の修正例

簡単な方法は、上の余白を見ながら、被写体をできるだけ多く画面に収めるようにすることです。(この先は構図の話になりますので、また別の機会に・・・)

こちらは、スマホのカメラでもできますので、上の作例を真似て練習して頂ければ、感触は掴めるようになると思います。

大切な一瞬を、少しでも鮮やかな記録として残せるように願っております。

石田 拝

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