写真家 石田 和昭 @ 日本写真協会

東京・神奈川を中心に活動しているカメラマンです。 インスタグラム 1.1万人のフォロワ…

写真家 石田 和昭 @ 日本写真協会

東京・神奈川を中心に活動しているカメラマンです。 インスタグラム 1.1万人のフォロワーがいます。 絵師、CGクリエイター、巨大IT企業のデザイナーの経歴を持ち、マンガ、アニメ、映画などにも迂闊な知識があります。ヲタ系写真家、引き篭もりカメラマン・・・って、おいやめろ!

最近の記事

#13 フィルム原理主義

現在の日本は、スマホの普及により、一億総カメラマン状態となりました。 美しい写真を撮る方法について、誰もが関心を持っていますし、この流れは誰にも止められないでしょう。 しかし、最近では別の動きも始まっています。写真は本来「真実を撮るもの」ですが、スマホアプリの影響で「盛る」という行為が一般的になってきました。例えば、女性なら肌を美白したり、目を大きくしたりすることが当たり前になっています。デジタルの世界では、かつてよりも簡単にこうした加工ができるようになっています。 加え

    • #12 早期退職しちった(笑)

      2024年4月12日をもって組織を早期退職しました。 私はこれまで、日本では知らない人はいないIT企業に所属していました。 入社直後から何度も転職騒ぎを起こし、品質保証、開発、販売推進、商品企画と振り回され、最後にはデザイン部門に自ら転属。よくも社内でも特に優秀な人たちばかりが集まる部門で、一番長い期間、仕事ができたなと思っています・・・そもそも、仕事してたんだっけ?というツッコミは、謹んでお受けいたします(笑) 早期退職後を決めた発端は、今年の一月に起こりました。  「

      • #11 桜の写真は難しい・・・

        毎年、この季節になると、近くの公園に桜の撮影に行きます。今年は開花が遅れたこと、そして天候不順が続いていたので、やっと行ってきたという感じです。 桜の写真を撮りに行くと、毎年、難しさに悩んでしまっています。ちょっとだけ、難しく感じいている理由を掘り下げて書いてみます。正解だとは思っていません(笑) ・桜は「木」で咲いている。  樹木の撮影は枝ぶりや色などを、光の当たり方をみながら、ぐるぐる見回しながら撮るのですが、ソメイヨシノの場合は花弁が「ほぼ白」なので、光の加減を掴む

        • #10 格言:頭上の余白は敵だ(笑)

          ゆうきまさみ先生の漫画「究極超人あ〜る」で語られている格言の一つでございます(笑) 初めてこの漫画を読んだ時には、「ふーん・・・」くらいの感覚だったのですが、写真を学び始めた後では見方が変わっておりました。自分の立場が変わると視点が変わる好例ですね。 最近のスマホの普及で、昔に比べて縦構図が増えています。そこで、多く観られるようになってきてしまったのが、人物の頭の上に余白を作ってしまっている写真です。 被写体にレンズを向けて、何も考えずに写真を撮ると、普通は「日の丸構図

          #9 初心者にオススメのレンズは?

          某SNSで話題になってる議論です。主張をそのまま貼っておきます。 SNSでは、何を読み違えたか「初心者は単焦点」という言葉だけが一人歩きをしていますが・・・、言葉が足りないとも読めます。 ※単焦点レンズ 35mm、50mm等、焦点距離が決まっているレンズ。 ※ズームレンズ 焦点距離を変更できるレンズ。 最近はスマホの普及で、写真撮影の裾野が大きく広がっています。写真を撮る楽しさを知った方々が、カメラを使ったらもっといい写真になるんじゃ?ってことで、購入に踏み切る例が多い印

          #9 初心者にオススメのレンズは?

          #8 スクールフォトグラファー、舐められる

          インスタの私の投稿の韻を踏めば、ポルコ・ロッソの画像を貼ることは「毒を吐く」ってことで(笑) 今日はそんなお話です。 三月と言えば、卒園・卒業式シーズン。世の中のニーズに対して、きちんと撮影できるフォトグラファー(しかも安い(≧∇≦))はまだまだ少なく、引っ張りだこです。 私は、まだ、仕事を選んでいる余裕はないこと、お付き合いいただいている斡旋業者様からなら、予定が空いている限りは承るようにしています。しかしながら、こういう状況ですので下請け、孫請けなんて話もたくさんありま

          #8 スクールフォトグラファー、舐められる

          #7 スクールフォトは誰のため?(闇)

          ・・・志の高いことを書いてましたが、現実は厳しいのです💦 この仕事って、カメラマンにとっては、単価が無茶苦茶安いのです。 このシーズンの撮影だと、移動時間も含めて、拘束時間はほぼ半日。手配会社の撮影規定に基づいた撮影。自宅に戻ってセレクトと、必要に応じて調整。これで半日は潰れます。 ギャランティは、お世話になっている会社(かなり良心的で、良い仕事を集めて下さってる)ところでも最大2万円です(ノ∀`) はい、機材の価格やメンテナンス諸々を考えたら、真っ赤っかです。 これには

          #7 スクールフォトは誰のため?(闇)

          #6 「3.11」

          私は幸運なことに、神奈川県で被災しました。 あの日、私は会社のSNS運用の検討・施行を行っていました。 最初に感じたのは、船に乗っているような大きな横揺れ。私の錯覚だと思っていました。ところが、なかなか収まらず、どんどん大きくなっていきました。それも、これまで、体験したことがないくらいの大きさまで・・・それが、延々と続く感覚、まるで現実感がなかったのです。 大きな揺れが収まったあとに、オフィスの非難支指示がでて、ビルの表の駐車場に移動。ここで、チームの若い女の子がパニック

          #5 スクールフォトは誰のため?(カメラマン視点)

          写真がスクールフォトを撮ってる雰囲気じゃ無いのは、はい、出オチを狙ってます(なんで? 丁度、卒業式、入学式シーズンですので、スクールフォトカメラマンが、いつもどんな思いで撮影に臨んでいるのか、少し書かせて下さい。 私たちに求められているのは、お父さんやお母さんが観覧席から撮れない写真です。動感や迫力のある写真、子供たちがどんな表情でイベントに参加しているかなどなど。こちらは普通にシャッターを押しているだけでは、撮影する事はできません。 多くのカメラマンは、子供の目線まで

          #5 スクールフォトは誰のため?(カメラマン視点)

          #4 スクールフォトは誰のため?

          三月は卒業・卒園、四月は入学・入園シーズンです。私の三月の週末は、全てこの予定で埋まっております💦 先日、SNSで少し燃えてた話がありました。 ある事業者が、この季節のカメラマン不足を現状を見て、SNSを使って不特定多数に対して募集をかけてしまい、父兄の皆様から「正体のわからないカメラマンを集められても怖いだけ」的な意見が出て、その事業者は今期のスクールフォトのカメラマン派遣業務から撤退させられました。 実際の人選は、面談やポートフォリオを見て審査って流れだった様ですが、

          #4 スクールフォトは誰のため?

          #3 生成AIに対する私の思い

          昨年のChat GPTの登場から、一気に世の中の表舞台に出てきた人口知能(AI)。そして「Stable Diffusion」の登場でイラストレーター、カメラマン、デザイナーetc…の私の周辺も大騒ぎになりました。もう俺たちの仕事はなくなるー!とか、収入が激減するー!などなどです。 確かに素晴らしい画像をモリモリと吐き出してくれますので、私もいくつか遊んでみました。 ざっくざくの鉛筆のスケッチを、正に私の頭の中を読んだごとく、色をつけてくれました。(なんてAIを使ったかは忘

          #3 生成AIに対する私の思い

          #2 カメラ超初心者が最初に挑戦すること

          スマホが普及したおかげで、日々の生活の中で写真を撮る機会が増えています。 ちょといいなと思った風景や、美味しい食事、家族や友達とのスナップなどなど・・・。これがキッカケで、デジタルカメラを買ったら、もっとバエる写真が撮れる筈!と、購入に踏み切るのですが、なんかスマホがよくね?って思ってしまうことが多い様子です。 カメラの設定をよく聞いてみると、AUTOモードで撮影されてる事が多いです。今はかなりデジカメの性能が良くなっていますが、それでも人の気持ちを察するところまでは、到達

          #2 カメラ超初心者が最初に挑戦すること

          #1 撮影に使っている機材について

          現在、私はニコンのカメラを使用しています。 なぜ、ニコンを選んだか?  これは、最初にデジカメを購入するときに、某バシカメラの店頭で、ボディが小さいのに、でっかいレンズをつけて展示出されていた、ニコン D3200がカッコよく見えたからんです。隣にはD3200より上級モデルのキヤノン 60Dが置いてあって、こちらとも悩んだのですが・・・、たまたま、展示品のズームリングのゴムがびろーんと伸びてしまっていて・・・😅 最初にニコンを買ったので、そのままズルズルっとニコンを使い続け

          #1 撮影に使っている機材について

          はじめまして、写真家 石田和昭です

          写真家 石田和昭です。 日本写真協会に所属しています。 これまで、主にインスタグラムを中心に活動してきました。現在、インスタグラムでは、現在1.1万人のフォロワーに支持いただいています。 ただ、インスタグラムは写真を中心にしたコミュニケーションとなってしまって、細かい写真への想いや、ちょっとした技術などの共有は難しく、また、あっというまに消費されてしまいます。そうした瞬間最大風速的な発信ではなく、少しだけ体型づけられるオウンドメディアを、小説家の友人に紹介してもらい、こちら

          はじめまして、写真家 石田和昭です