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タイパを重視「しない」?! 就活で時間をかけても取り組みたいことは

 こんにちは! マイナビ採用コミュニケーションらぼです。

 みなさんは若者を中心に出てくるようになった「タイパ」という言葉を知っていますか?
「コスパ」から派生して生まれた言葉とも言われ、費用(コスト)ではなくかけた時間(タイム)に対する効果を重んじる、という考え方です。

 現代ではやらなければならないこと、やりたいことが多く、社会的にタイパを重視する傾向が強まっており、それは就職活動でも同じこと。
ですが……そんな中でも今回は「タイパを重視していない活動」について、学生に聞いてみました。

参考元:
2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(1月)
(2024年1月20日~1月31日)
対象:マイナビ会員1,263名

タイパを重視しない活動は「インターンシップ・仕事体験期間」「就職活動期間」で大きく差は無し

タイパを重視せずに取り組んでいること・取り組むと思うものはどれですか。(複数回答可)

※「IS・仕事体験期間」に該当するものを赤、「就職活動期間」に該当するものを青で振り分け

 アンケートの結果を見る限り、タイパについては「インターンシップ・仕事体験期間に集中して重視しないことが多い」や逆に「就職活動期間に入ってからタイパを重視しなくなった」といった傾向は特に見られませんでした。
「IS・仕事体験期間」「就職活動期間」のどちらにも共通して言えるのが、一番回答が多く集まったのが対面でのイベントである、という点です。

 コロナ禍を経てさまざまな活動・業務のオンライン化が進んでいますが、「体験」や「面接」といった対面活動については時間をかけるもの、として学生も肯定的に認識しているということがわかります。
 一方で「説明会」のような企業を知る初動についてはタイパを重視している学生が圧倒的に多いようです。母集団形成の観点のみを考えるならば「いかに端的に企業の良さをアプローチできているか」を重視して説明会やセミナーの設計をすることが、学生の志望度に大きな影響を与えることもありそうです。

タイパについて学生の声

 最後に「タイパを重視した就職活動」について、学生に意見を募ったところこのような声が上がってきました。


🙋‍♀️合う企業合わない企業を理解するためにはとにかく数当たり、その中からピンと来たところに絞るべきという考えを持っている。初動でタイパを気にしなければ先がなく、満足のいく就職に出会えない。(女性/文系)

🤷‍♀️タイパを意識して就職活動を行うことで、比較検討はしやすくなる。しかし何でも効率を重視して行動すると、一つの企業や仕事に対する思いや考えが浅くなってしまうと思う。例えば説明会やインターンシップ・仕事体験でも、WEBの方が効率はいいが、対面で同じ職種を目指す就活生やその企業の社員の方々と顔を合わせてコミュニケーションを取った方が記憶に残る上に、意見を交わすことで自分の感情、企業に対するイメージも大きく変わる。(女性/理系)

🙅‍♂️時短を望むあまり却ってそれが遠回りになっていることはよくある。なにより就活は小手先の策では到底通用しない。そのためたとえ時間がかかったとしても多くリソースを費やした方が今の為にも、ひいては未来の為になると思う。(男性/理系)


 聞こえてきた声はあくまで一例ではありますが、学生の中でも「タイパはある程度大事だと思っている。しかしタイパ重視だけで就職活動は完結しない」という意識が醸成されているのを感じます。

 何を効率化し、何に時間をかけるのか。就活生と同様に、人事担当者もバランスを考えるのが大事ですね。
以上、コミュらぼでした!


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