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死後の世界はすぐ傍に

「イヤそれにしても、フジさん、変われば変わるもんやなぁ。別人べつじんか思うたで」

『まぁ39年、経年劣化けいねんれっかってあるけど、われながらそれだけじゃない感じだね』

「イラストくのに、結婚式の写真を見せてもろて驚いたわ。今回は、ミドリさんだけやけど、イメージ通り描けんでスマンな」

『そうなの?オレ的には最高サイコーだよ。一瞬は、写真公開しようかと思ったの。でも、めときなさいって言われてね』

♡♡♡

こんにちは。フジミドリです。私たちの結婚記念日に贈る、霊界通信れいかいトークいかがでしたか。

ファンタジーとして、お読み頂ければ嬉しいのですが、私はいつも通り、ミドリとの会話おしゃべりを楽しむ感覚でした。

道術どうじゅつは、こちらの世界にりながら、霊界の波動はどうを使いつつみがいていくのです。

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「写真を見ると、珍しい結婚式だったみたいやね。乗馬クラブでげたんか」

『初めは、パスするつもりだったの。お金もないし。大学を出たばかりだったから』

「それがまたどうして」
馬仲間うまなかまで盛り上がっちゃって』
周囲まわりが暴走したんやろ」
『式の後、馬でパレードやったの』

「そらまた派手はでやねぇ」
『新聞にったし』
「おやまぁ」
『テレビのニュースも出た』

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こうして書きましても、本当にあったのかなぁと、なんだか夢のような気は致します。

時がつ。確かにあるでしょう。
しかし、それ以上に在り方。

霊魂たましいの領域で、理解することにより、人生が大きく変わってしまう感覚となるのです。

そんなご経験、ございませんか。

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「人生、決まっとるんやないの」
『決まってはいるんだけどさ』
ふくみのある言い方やな」
『よく似た世界に移行シフトするというか』

「理解の世界が、決まっとらんやろ」
『うーん。そうなんだけどね』
「表現する言葉がないんか」
『いやホント、もどかしくなるよ』

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ある朝、目が覚めると何か違う。

同じうちの中で、同じ人間が同じように起きて行動するものの、違和感いわかんを覚えるのです。

自分は自分でなくなり、別の誰かになってしまった。そんな不思議な気が致します。

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「はぁ。雲をつかむような話や」
ようさんだって、移行してるんだけど』
「なんやて。ほんまかいな」
『気づいてないんだよ』

「まぁ、自分が自分でないような時とか、自分てダレやろ、ぼーっとするの、あるけどな」

『今日の自分と昨日の自分が、連続してるってのは、思い込みに過ぎないんだよね』

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言葉に表現できない次元を、なんとかお伝えしたいものだと、書いて参りました。

もちろん、私の扱える語彙ごいや表現には、限界がございます。行間ぎょうかんに流れる波動を、感じ取って頂くしかすべはございません。

とはいえ、ありがたいごえんです。確かに伝わっている手応てごたえを、掴めているのです。

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「人生は全て決まっとる。聞いて、ガッカリする人おるんよ。私もそうやったから」

『揺さんに聞いて、なるほどって思った。オレはに落ちて安心できたから、みなさんも、そうだろって思っちゃった』

「それがな、決まってるなら、好きにやってええか、ありがたい思えるようなったの」

『いいね。勝手放埒かってほうらつに生きるんじゃないからさ。周囲も心地よくならなけりゃ、本当の意味で自由自在じゆうじざいとは言えないもの』

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悟るには、もしかすると、年を重ねて生きる時間が関わってくるのかもしれません。

やはり若いうちは、何が起こるかわからないワクワク感が、好ましいのです。

生きる気力がくというか──スビバセン。昔のことで、よく思い出せないのです。

私は子供の頃から、先が決まってないと落ち着かない。そう感じていた気が致します。

♡♡♡

『人生は決まっているのに、先が気になって情けないって、コメント頂いたんだよね』

「おかしなことないで。映画がそうや。ハラハラドキドキ、先が知りたくて観るんよ」

『だよね~オレもそうお答えしたの。こうして書くのも、どんな反応あるか知りたくて』

「決まってなかったら怖いわ。映画かて、安心してその世界観の中へ入り込めへん」

♡♡♡

ミドリとの会話でも、人生は決まっているかどうか、好きにとらえればよいとの結論です。それぞれの段階がございましょう。

私たちは正解を求めるように、そしてまた、見解が統一されなければ安心できないと、しつけられてきたのかもしれません。

人生は決まっていると理解して、心地よいならそのままでよい。決まっていない方が安心できるならば、それで構いません。

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「ミドリさんは、自分こせいがあるんやろか、それとも類魂るいこんに溶け込んでるんか」

『オレ、光の二重性にじゅうせいと理解したよ』

「ははぁ。観測するまで波動はどうやけど、観測した途端とたん粒子りゅうしになるいうやつ量子論やな」

『あなたが思い出してくれる時間とき、あたしはここにいるわ──ズシッときた』

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♡♡♡

自分が意識しない時、人であれ物であれ環境であれ、存在してないのと同じ。

かといって、消滅しょうめつするわけではなく、波動としてカオスの中に存在している。

この理解は、私にとって、とても心地よく、また、救いを感じるものでした。

♡♡♡

「なるほど。人でも物でも環境でも、目の前におらんなら、考えんでええわけやな」

かかわってない時もずっと、相手が存在していると思うのも、わば信仰だよね』

「慣れの問題あるな。当たり前に思うことは捨てられへん。疑問を持つのも怖いわ」

『そこだよ。当たり前に思うことを見直す。これこそが在り方革命なのさ』

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もう、この世で会えないんだな──

時間ときが深まるほどに、さびしさは積もったものでした。霊界へけば、きっと会えるぞ。

すがりつく思い、あったかもしれません。

魂の波動を上げなければ、霊界で一緒いっしょにいられない。そんな恐れもいだいていたのです。

♡♡♡

最期さいごの時、おむかえが来るそうや。わたし、誰も来てくれへん気ぃするわ」

『あはは~オレが先に逝ったらさ、揺さんを迎えに来るから大丈夫だよ』

「ほな、わたしが先やったら、ミドリさんと一緒にお迎え来るで。パレードやな」

『なんと豪華ごうか。嬉しいよ』
「霊界でも、会えるんやろか」
『そういう在り方を選んだらね』

♡♡♡

幽界ゆうかいは思いの世界です。生きてる間に、思い残したことを済ませる場所なのです。

私はそう理解しております。

こちらにいる間、心の底にかくした思いも、全てがあらわになってしまうのです。

知らずに他者の思いをき立てた。心のもやに気づけなかった。突きつけられましょう。

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「ほな。今のうち、手放しておかんと。わたし、まだまだあるんや。うらつらみいうか」

『オレも同じだよ。ゼロになったと思って、見たり聞いたりすれば、思いが浮かぶ』

「せやけどフジさん、理解することも決まっとるんやろ。何をどう理解するかまで」

『そうだね。深さだけ決まってない。深さ、言葉にならない感覚だよな』

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引き寄せの法則は、潜在意識せんざいいしきを使って望む事を引き寄せます。健康であれお金であれ仕事であれ恋愛であれ、同じことです。

しかし、道術は真逆まぎゃくなのです。潜在意識をカラにする方向をとっておりますので。

良いイメージを植え付けるのではなく、思い込みに気づいて手放して参ります。空っぽ、つまりゼロになるのです。

その果てには、そもそも潜在意識なんてあるだろうか。そこまでゼロにするのです。

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「潜在意識、ホントにあるんか」
『わかんないよ。誰も見たことないもん』
「けど、潜在意識がどうたらこうたら」
『さぁね。誰が言い出したんだか』

「フジさん、潜在意識は習慣やとか、自他じたの区別あれへんとか、書いとらんかった?」

『入試問題にも出たことあるし、本やブログで書いてる人が多いから使っただけさ』

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あると思えばある。ないと思えばない。全て自分次第。絶対的なものなどない──

道術に限らず、哲学や思想、宗教やスピリチュアルでも、言われていることでしょう。

また一方、時間空間物体、そういった現実が存在していると考えなければ、不安でたまらないという方もいらっしゃる。

それでよいのです。ご自身が、今ここでラクな道を選んで構いません。

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「霊界いうたら、遠くにある感じやねん」
『わかる。雲の上、空高そらたかく宇宙というか』
「あると思えばある。ないと思えばない」
『目を閉じたら此処ここが霊界、そんな感じ』

「ますます受け入れられへんな。けど、絶対違うやろいうのも、言い切れん気がする」

『こんなこと考えないで、美味おいしいお寿司すしでも食べた方がいい、そう思っちゃうよね』

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死後、肉体を離れる。
それは確かです。

いや、離れない。死んだら消滅する──そんな死生観しせいかんは、心地よくなかったのです。

死後も、肉体を離れた霊魂がある。私は、そちらの方が安心できました。

♡♡♡

「次はフジさんの誕生日か」
『何書こうかな~って』
「生まれたのは何時やねん」
『朝の5時53分』

「わたしは10時45分や」
『あの時と同じオレっているよ』
「変わる部分も多いけどな」
『その視点から、種観霊シュミレイするか』

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なんでも思いのままにできる。好きなことを好きなだけ好きなように。そのような世界に在ると、自分は一体いったい何を求めるだろう。

多くの魂が、幽界で済ませることを、道術家は今のうちに手放しておこうと致します。

ですから、現実を変えよう、くしようとは考えません。ただあるがままに受け入れる。

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「幽界を卒業すると霊界やね」
『なかなか難しいみたいよ』
「幽界にとどまるんか」
『Uターンしてこっち現界へ戻るとか』

はよ、霊界逝きたいような」
『一度は逝きたいね』
うらルートとかあれへんの」
『あはは~では、そこらも次に』

♡♡♡

お読み頂き、ありがとうございます。
次回フジミドリ5月1日午後3時。
こちらは翌2日午後6時です。

ではまた💚



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