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#87.『覚悟がない』 ヘタレなオレのエピソード

このnoteは、自分の弱さや恥ずかしい部分を率直に表現し、それを受け入れることができれば、人生の質が高まるのではないかと思い、100日間書くことにしました。

今日で87日目。

今日のヘタレなオレのエピソードはこちら↓↓


【覚悟がない】


最近、スポーツはできたの?

そう聞かれた。


けっこう自分ではそれなりにできたイメージだった。

けど、「できる」とは、どれくらいのことを言うのだろうか。


自分の中では、

サッカー、バスケ、バドミントン、テニス、バレーボール、高跳び、ハードル、駅伝、スキー、スノーボードなどなど


どれも、インターハイに出ていた人に勝ったことがあったり、市の代表になったり、何十人も教えてきたり、などなど

なんか、どれもそれなりにできたと認識していた。


どれもそれなりにできて、ある程度までいって飽きたと認識をしていた。


けど、それは、少しやり始めると、本当に上手い人の力が見えてくる。

それ以上先にいくことがどれだけ難しくて、大変か段々と見えてくる。

自分には、これ以上上手くなることができそうもない。


『飽きた』ではなく、『無理だ』が本当の言葉だったのだ。

カッコつけて、それなりにできた、そんな風に認識しようとしていたが、

挫折を感じていたのだ。

覚悟ができなかったのだ。


それを隠そうとしていた。

自分自身をも騙そうとしていたのだ。


なんとヘタレだ。



そして、スポーツだけでなく、仕事でもそうだったと、今日気づいた。



もともと、精神科の病院で働いていたが、

入院する前に関わること、予防が大事だと、予防医療に取り組もう、

そんな風に病院を辞めて独立をした。


そう思っていた。


けれど、本当は、医療の現場で働くことに挫折をしていたのだ。


医療の現場は、死が直結している。


精神科だから、死は自殺のリスクもあるが、それ以外にも身体的な治療でも、少しでもミスをすると死に直結するリスクがあった。


少しでも間違わないように、気を張っていたし、いつも緊張していた。

何度も何度も先輩や医師に確認したり、教科書に何度も何度も戻って、

ミスらないように頑張っていた。


自然にできていたわけではなく、頑張らないとできないことだったのだ。


精神的な治療に関しても、同じように、どうやったらミスらないように、

少しでも自分が関わることで、自殺が起きないように頑張っていた。


けれど、どんなに頑張っても、こちらの努力とは別のことで、相手の要素、事故やアクシデントなどで、死が起きることは避けられない。


病院で働いている時に、経験したのは2回の死だった。


これは、10年働いていて、この数は、おそらく多い数ではない。

多分、少ない数だ。


そして、身体科で医療に関わっていれば、人の死に何度も何度も関わることもあるだろう。

助けたくても助けれらない命、そういうものもたくさん経験しているだろう。


妻は、看護師をしているが、日常の仕事に死がある感じだ。


けど、自分には、2回経験しただけで、もう耐えられなかったのだ。


医療に関わるのであれば、それくらい想定していてしかるべきかもしれないが

自分は想定できていなかった。


自分の性格や自分の傾向では、全く耐えられなかったのだ。


自分が関わった人が亡くなること、それに対する責任が重すぎたのだ。

重く捉える、その傾向が自分にはある。


病院で、看護師として働いていくためには、死を避けることはできない。

それに覚悟を持てなかった。

『無理だ』そう思って、挫折したのだ。


ずっと、その認識をしていなかった。


かっこいい理由を表に出していたが、実際は人の死に関わることが怖かったのだ。


挫折したことを認めること、そこから始まる気がする。


医療の現場で働いてきた経験、知識やスキル、それが今の自分を助けているのは事実である。


そして、そこで得たものを、どう使っていくか、どう活かしていくかだ。

今、ようやく、自分の挫折を認め、ここから再スタートしようと思う。


これまでの経験を、自分の幸せのために使っていこうと思う。



これまでは、誰かを救うため、誰かのため、そんな仕事に憧れていた。

その使命に懸命に働くそんなプロフェッショナルな姿勢に憧れていた。

プロフェッショナル仕事の流儀や、情熱大陸に出ることに憧れていたのだ。


命を燃やすような、そんな仕事をしたいと思っていた。

漫画やアニメで、そんな主人公の生き方に憧れていた。

けれど、自分はそうではなかったのだ。


今、十分に幸せで、何かに命をかけて、ものすごいリスクを背負って、歯を食いしばって、頑張って、そんな生き方がどうしてもできないのだ。


頑張りたかったけど、頑張ることができないのだ。


性格や気質、自分のヘタレも全て認めて
今の自分を認めて、今の自分ができること、今自分が求めていることをやっていこうと思う。


それは、自分の幸せを生きたい、とう思っている人に、自分ができることをしていくこと。


それは、もしかしたら、小さなことかもしれない。

けど、自分は少しずつ変化をしていくことが大事だと思っている。

それを大切に活動していきたいと思っている。


ゆっくり、一歩ずつ、自分の幸せを歩んでいきたい人に、自分の持っているものを提供していこう、そう改めて今日思ったよ。




最後までお読みいただき、ありがとうございます。

残り13本、いろんなヘタレなエピソードを書いていこうと思います。

よかったら、また見てみてくださいね🍀

SAKAMO / 坂本岳之


読んでいただきありがとうございます。もし心に残る言葉があれば、サポートしていただけると嬉しいです。今後も応援を励みに書いていきます。