見出し画像

これまでこのnoteでは、堺市で特徴的な事業に取り組む企業を紹介してきましたが、今回はそんな堺市の企業とママさんとのコラボが実現しました!
以前取り上げさせていただいた「株式会社PELTECH」「株式会社クレアフィールド」2つの企業と堺市のママさんにご協力いただき、新しい商品開発やPRに向けたサークル活動を行いました!

このサークル活動は、堺市民の皆さまに堺市の企業について知っていただくとともに、企業の皆さんとママさんが輪になって、商品の改善点や新商品のアイデア、PR方法、子育て中のママだからこそ感じる些細な疑問などをみんなでおしゃべりしてアイデアを広げよう!という取組です。
それぞれ3回集まる機会を設け、各自が色々な情報を持ち寄り意見交換を行いました。

「株式会社PELTECH」のサークル活動について、当日の様子や内容、そして参加者の皆さんの感想などをお伝えするとともに、これから堺市で新たな商品が生まれる瞬間に皆さんにも立ち会っていただければと思います!

<株式会社PELTECH>

電動アシスト自転車の開発・販売を行っている企業さんです。
商品企画と販売を自社で行い、設計・製造を委託して販売するODMにて事業を開始。
2018年11月より「PELTECH」ブランドとして、消費者へ直接製品を販売するD2C販売を開始し、2021年には年間2万台販売を達成しました。
大手メーカーと比べて、一人一人の必要なスペックに合わせて、リーズナブルな価格で電動自転車をご購入いただける企業さんです。

今回のサークルでは、0歳〜小学生の子どもを持つ5人のママたちに集まっていただき、今使用している電動自転車についての不満や「こうなったらいいのにな」という希望を考えてもらい、さらに企業目線で実現の可能性や新たな課題などを提起していただき、進めていきました。

【第1回】

皆さん初対面なので自己紹介をしつつ、合わせて今使っている子乗せ電動自転車のメーカー、車種、使用歴を教えてもらい、まずは自由に意見を出し合いました。
ママさんたちからは安全性と効率化に関しての要望がたくさん挙がりました。
小さい子どもを連れての移動が多いママからは「バッテリーを毎回外して充電するのが大変で、充電の場所もとるから、直接自転車に充電できるようになればいいな」という意見や、少しのスキマ時間を有効活用したいというママからは「携帯の充電が自転車からできれば便利!」といった声「スタンドが後輪だけでなく、乗った時の休憩用に真ん中にもついていると嬉しい」といった意見が挙がりました。
また、自転車の天敵雨!に対して「雨よけカバーの種類が少ない、視界があまり良くない」といった雨の日の安全性や周辺グッズについても意見が多く挙がりました。

このような意見を踏まえた上で、なかなか普段メーカーの方とお話しする機会がないので、ママさんからも自由に質問してもらいました。
すると「そもそも株式会社PELTECHさん(以下ペルテックさんと表記)の自転車はどこで買えますか?」といった一般的な質問から「バッテリーの容量は選べるの?」「充電の仕方にベストな方法はあるの?」といった充電機能に関しての質問があり、ペルテックさんにはその質問に答えていただきました。

ちなみに…せっかくなので皆さんにもお伝えします。
ペルテックさんの自転車は一部家電量販店でも購入できますが、主な販売はネットだそうです!

そして充電については、バッテリーは開発者が容量を調節することができ、リチウム電池なので20%〜80%の間で充電するとバッテリーの持ちがいいそうですよ!
皆さんも是非試してみてください!

このように希望や疑問点も共有し、宿題をもらって第1回はお開きとなりました。
宿題は「周りの方の自転車事情(購入方法・購入のタイミングなどなど)を調査してくる」ことです!

【第2回】

第2回は前回の宿題の発表から始まりました。
ママ友やそのほか電動自転車ユーザーのみなさんに乗っている年数やメーカー、問題点や意見などを調査してきていただきました。
すると…さらにたくさんの意見が集まりました!
「夫も乗りやすいデザインのものが欲しい!」といったデザインに関する意見や、「自動のライトはいらない」「パワーモード・ローモードなどはほとんど使っていないからいらない」など、機能を減らして少しでも安くなればといった意見も出ました。
一方で、レインカバーや周辺グッズに関して、「自転車の種類によって使えるものが変わってくるので、レインカバーなどの一部のグッズは自転車とセットで売ってほしい」といった意見も出ました。
たくさんの意見を集めてきてくれて夢が膨らんだところで、皆さんには実際にペルテックさんの自転車に試乗してもらって、さらにアイデアを具体的にしていただきました。
実際に試乗してもらうと「真ん中に物を入れられるのが嬉しい。雨の日にも入れられるようになればいいな」「漕ぎ出しが軽かった!」といった声があり、さらに前かごに関しては、「荷物留めがつけばいい」「取り外しできたらいいよね!」「そのままスーパーの買い物かごになると嬉しい」「かごが伸縮したら便利」など、新たな意見も出てきました!

自転車に試乗をしてみてアイデアを具体的に



新たな意見や試乗した感想を共有し、第2回はお開きとなりました。
そして、子乗せ電動自転車に関してはおおよその意見が出揃ったので、ペルテックさん側での検討は進めつつ、現在開発に取り組まれている子ども用の自転車についても考えてみよう!と次回の宿題になりました。

【第3回】

いよいよ最終回!
皆さん3回目となると、非常にリラックスして雑談も含め集まったらすぐ会話が生まれていました。
そして、前回の宿題「子ども用自転車」について意見交換しました。
子どもが小さいママの中には、子乗せ自転車は小学1年生からは乗せられないということを初めて知ったママもいました。
先輩ママの子ども自転車あるあるを聞きながら、将来のことも考えて意見交換してもらいました。
安全性については「スタンドを立てることができないので、別に自立するスタンドへ差し込むようなスタンドが欲しい」「倒れない自転車があれば安心」「ある程度スピードが出たら自動で止まるような自転車があればいいな」「倒れても変形しない丈夫な自転車があったら嬉しい」などの意見が挙がりました。
そのほか、デザインや周辺グッズについても「ジェンダーレスなデザインが少ない」「派手なものばかりでなく、お母さんとお揃いにできるようなシンプルなカラーもあれば嬉しい」など、たくさんの意見が挙がりました。
このような意見に対して、ペルテックさんからは「倒れない自転車は作ることできるけれども、子どもの体力作りやバランス感覚を養うために頑張って乗ってほしい」というお話があり、企業目線での理由や事情も知ることができました。
また、「ちょうど現在開発中の子ども用自転車はジェンダーレスなデザインで開発しようとしているので、ニーズを実感できて自信につながった。」といった感想もいただき、欲しい商品がまさに開発中と知ったママたちは興味津々!いつ発売するのか、どんなデザインなのか質問していました。

そして、ペルテックさんからは全3回の意見交換を経て実現できそうな商品があると教えていただきました!
まず、早速携帯充電用のUSBポートを搭載した商品の開発に向けて取り組んでいただいているそうです。
また、カゴの要望や意見に関しても自転車かごの製造会社の方に意見を伝えていただけるとのことで、もしかすると近いうちに伸縮するようなかごやそのまま買い物かごになるような商品が誕生するかも!?

今回、5人のママさんにご参加いただきましたが、ママさんたちからは
・新しい発想をするのが楽しかったです。
・普段の仕事とは全然違うので、刺激になりました!
・机で会議するのかと思っていたら、子連れOKで床におもちゃを広げてリラックスして意見を出し合うことができて、積極的に話すことができました。
・事業者さんとも同じ目線で床に座って話すので、とても話しやすかった!
・周りのママにリサーチをした時に、このサークル活動について話すとびっくりしていて、参加したいというママがいっぱいいました!
・仕事もしていないので、外に出て初めて会った人と会話して、とても刺激的でした!
など、特に楽しかった!刺激になった!といった感想を多くいただきました。

ペルテックさんからは
「ママさんという存在が私たちからは遠い存在なので、刺激になるかなと思って参加しましたが、皆さんはっきりと課題意識を持たれていて、面白かったです。自転車に関する問題や課題など、日頃からしっかり持たれているんだなということが印象的でした。私たちはオンラインで販売をしており、お客様の声を直接聞くという機会はないのでとても貴重でした。私たちはよりお客様に寄り添った商品作りをしていきたいと思っているので、今後もお客様の口コミなどの声を拾いながら商品開発をしていきたいと思います。」
と感想をいただきました。

なかなか普段の生活や事業の中ではお話しする機会がなく、ママさんにとってもペルテックさんにとっても貴重な機会になったようでした!
ペルテックさん曰く「自転車業界はとても閉鎖的」とのことですが、今回皆さんで業界の商習慣や既成概念にとらわれない意見をたくさん出し合えたことで、目下の商品開発だけでなく、更なるイノベーションにもつながるのではないでしょうか!
このサークル活動を通して、新たな商品が生まれるのが楽しみです!

意見を出し合い、商品開発につなげる。



株式会社PELTECH
電動アシスト自転車PELTECH(ペルテック)公式オンラインショップ (shop-pro.jp)

堺市イノベーション公式Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?