材料 夢日記2023.10.17
手術室。
ストレッチャーに乗せられて、男性が運ばれてきた。
男の上には、体をすっぽり覆うプラスチックの透明なカバーが取り付けられている。
カバーの表面に数カ所ある小さな窓を開けて、医者が何かの液体を注射した。しばらくすると、男の下腹部が膨れてきて、どんどん膨張し続け、やがて皮膚の強度を超えて、破裂した。
体の中身が飛び散って、カバーの内側にべったりと貼り付く。
しかし男は平然としている。
首をこちらに向けて、医者と助手を順々に見据えていくと、見られた人は動けなくなってしまう。
そして、まるでビルの爆破解体のように、石像のごとく固まってしまった人たちは瞬時に全身が液状化し、べしゃっと形を崩して床に広がった。
溶けた、人の体だったものは、男の方に引き寄せられていき、ストレッチャーの車輪を伝い、フレームを上り、カバーの隙間から入って、男の破裂してぽっかり空いた腹部に溜まっていく。
徐々に内臓が形作られ、筋肉や脂肪も出来てくる。
他人の肉体を材料に、自分の身体を再生しているのだ。
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