オブジェを作る、の夢(2022.4.14)

 友人知人の男女数名で、高名な工芸家先生の自宅兼アトリエに集まっていた。
 アトリエにある炉で炭が真っ赤に燃えていた。これから先生の指導の下、溶けた金属を型に流しす「鋳造」で、マグカップやら植木鉢やら、思い思いのものを作るのだ。先生は鋳物の専門家なのである。
 この日はデザインを決めて、型を作って、鉄にコバルトや何かを混ぜて高温で溶かしたものを流し入れるところまで。その後は宴会。飲み潰れてそのまま先生宅に泊まった。
 今日は作品の仕上げをするのだが、先生は所用のため外出してしまったが、参加者の中で先生の弟子といってもいいくらいの人が、面倒を見てくれることになっていた。
 飲んで騒ぐのを最大の目的にして来た人たちは、作品自体にはさほど興味が無いようで、ノートパソコンを開いて仕事を始めたり、勝手気ままに過ごしていた。
 僕の作ったものは食器ではなく、置物だった。水晶のような透明な物質の中に鉄と青い何かが入っている。鋳造でこんなものが作れるのかどうか知らないが、出来栄えには満足だった。

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