辿り着いた 夢日記2023.8.13

 防壁で囲まれた集落。
 僕は、どこかから、荒れ果てた土地を何日も歩いて、ようやく人のいるところに辿り着いたのだった。
 歓迎はされなかった。が、想定内だった。
 いま、全地球的に、人類は機械生命体との戦争状態なのである。生き残った人たちは、ここのように寄り集まって砦のようなものを作って立て籠もっているのだ。余所者は受け入れてもらいづらいご時世だとは、知っていた。
 何とか頼み込んで入れてはもらったものの、集落の代表らしき老婆には渋い顔をされ、特に説明も無く簡素な小屋に案内された。滞在だけは許されたのだろう。
 荒野を放浪しているうちに食料も尽きたし、雨風がしのげるだけでは生き延びられそうもない。
 何かしら食べ物か貨幣を得る手立てがないかと、そこらをぶらついてみる。
 僕と同年代らしき男性が声を掛けてくれて、事情を説明すると、気の毒に思ったのか、仕事を斡旋してもらえることに。
 案内されるがままに、あちらこちらで手伝いをしては小銭をいただく。お陰で当面の生活は心配なくなった。それに、こうしていろんなところに顔を出していれば、そのうちには集落の一員として認めてもらえるだろう。

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