砂を掘る、の夢(2022.7.18)

 勤め先の食品工場。
 のはずなのだが、目の前に広がっているのは、砂漠だった。仕事は、砂の中から水晶などの鉱石を掘り出すこと。
 今日の相棒は、具合の悪そうな顔色をした同僚。休んだ方が良かったのではないだろうか。
 無理しなくていいからねと言うと、同僚は言葉を発する気力もないのか、苦しげに笑顔を作り、その場に座り込んでしまった。付き合っているわけにもいかないので、僕はいつも通りの速さで歩き、作業場所まで移動する。
 鉱山と違って、砂漠では掘ったところに砂が流れてくるので、終業時に目印の旗が立てられる。歩いていくと、その旗を見付けた。今日はここから始めるのだ。
 支給された手袋をはめて、砂を掘る。スコップなどの道具は使わない。鍋つかみのような厚手の生地で出来た、ヒジよりも上まで届く長さの手袋で、砂を掘るのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?