すっぽりと収まる 夢日記2023.1.16

 銭湯。
 地下鉄駅直結という、便利なところにある。
 体を洗って、湯につかろうとするが、浴槽はぎゅうぎゅうに混んでいる。そして、底に座ってもヘソが隠れるかどうかという、浴槽の浅さ。
 ともかく、満員の中にすきまを見つけ、人をかき分けて、そこにすっぽりと収まる。まるでパズルのピースのように。周りの人たちと密着するので手足も伸ばせないし、はあ~極楽などと言う気分にはならない。
 となりの浴槽はこちらより小さいが、湯量もたっぷり、入っているのはひとりだけだった。しまった、と思った。そっちに入れば良かった。しかし、よく見ると、55℃、という表示が出ていた。ちと熱すぎるか。
 お湯でなのか人肌でなのか判然としないが、もう充分温まったことにして、風呂から上がった。
 帰宅するため地下鉄乗り場へ。階段のところまで来ると、地下から四人のおじいちゃんが、慌てた様子で駆け上がってきた。ふたりが紺色、ふたりが茶色のスーツを着ている。僕の横を通り過ぎ、喫茶店へ入っていった。

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