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原田泰治美術館(諏訪)

RubyKaigi 2023からの帰り道シリーズ。
諏訪湖南側にある、原田泰治美術館を訪問しました。短い滞在時間ではありましたが、原田ワールドをたっぷり堪能しました。

きっかけはさださん

原田泰治さんは、ある時期からさだまさしさんと仲良くされていたことがきっかけで、名前を認識するようになりました。絵はそれ以前に色々なところで拝見していた気がするのですが、それまでは「誰の絵」という認識ではなかったように記憶しています。
美術館ができたという話はさださん経由で知っていたのですが、諏訪という、訪問する予定もあるかないかも分からない土地に、「自分が訪問できることはないんだろうなぁ」と漠然と考えていました。今回「松本からの帰り道」という機会を得て、念願の訪問となった次第です。

諏訪湖畔の素敵な立地

原田泰治美術館は、諏訪湖に面した素敵な場所にあります。駐車場も広々なので、レンタカーで行っても安心。
写真に見える二階のガラス張り部分は、ちょっとしたカフェになっています。写真には写っていませんが、左側は遊歩道を挟んですぐに諏訪湖です。

原田泰治美術館(湖側から)

原田節満載の展示室

訪問した日はちょうど企画展で「鳥の目・虫の目 日本の旅」と題して、朝日新聞日曜版に長らく連載していた作品すべてを展示していました。原田さんの、アクリル絵の具で全体をべたっと塗る独特の世界をおなかいっぱい楽しめました。この企画展は2023年の4/21~8/27までとのことです。

展示室は撮影禁止でしたが、ロビー(入場券売り場のある場所)だけはOKとのことで、展示されていた原田さん愛用のお車をパチリ。

入場券と原田さん愛用の車


諏訪湖がほんとに目の前です

展示室には、原田さんの作品だけでなく、仕事に使っていた道具や取材に関する資料なども公開されていました。
中でも印象的だったのが、スケジュール表です。いままで私は、こういう風景の絵を描く方々って、気ままに旅行して、旅先で印象に残った物を絵として残す、ということをやっていると思っていたのですが、とんでもない。原田さんの(おそらく朝日新聞連載用の)スケジュール表には、例えば北海道1週間の日程がびっしりと書かれていて、どの飛行機でどこに降り立ち、どことどこを見て、どこに泊まる、といった事細かに予定しての訪問だったことがわかります。中には「原田さん体調不良のため、以降予定を切り上げて帰宅」といった内容もあり、ハードスケジュールで大変だったこともうかがい知ることができました。
建物の外にある半円形のシンボルが、入館前には何だろうと思っていたのですが、展示を見て「原田さんが使っていたパレットに似ているなぁ」と思いました(本当にそれをモチーフにしたのかどうかは、知りません)。

館内にはさださんの曲

館内では(エリアによってだったと思いますが)さださんの曲がBGMとしてかかっていました。実はこのエントリを書いているのは、訪問してからほぼ2ヶ月が経過してからなので記憶が定かではないのですが、「風が伝えた愛の歌(のインストゥルメンタル)」はかかっていたような気がします。まぁこれ、さださんの曲というか、ショパンの曲ですけどね。


少し離れた所から原田泰治美術館を望む

取材記事紹介

「美術館ナビ」にこの企画展示の紹介が掲載されていました(6月25日の掲載とのことで、私が訪問した時にはまだなかったですね)。一般客は撮影不可だったエリアの写真もたくさん掲載されているので、ご興味のある方は参照ください。私も拝見しながら、館内での思い出が蘇りました。

我孫子市民として

どうでも良い話なのですが。
美術館の駐車場に車を停めて、まずは諏訪湖を眺めていたら、馴染みのある鳥さんと目が合いました(いや、たぶん目は合ってないけど、合ったと思いたいだけ)。真っ黒な体にオデコからくちばしまで伸びる白。オオバンさんです。諏訪湖での邂逅に思わず「おまえ、こんなとこにもおったんか!」と声をかけてしまいました(心の中で)。

我孫子市の鳥・オオバン
振り返る姿がキュート


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